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【テセウスの船】加藤みきお(柴崎楓雅)ドラマ・原作漫画ネタバレ

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【テセウスの船】加藤みきお(柴崎楓雅)ドラマ・原作漫画ネタバレ

2020年1月期のドラマで放送された「テセウスの船」の犯人である加藤みきお(柴崎楓雅)のドラマ・漫画原作でのネタバレを紹介していきたいと思います。。

このドラマの物語は、主人公の田村心(竹内涼真)が父である佐野文吾(鈴木亮平)が過去に起こしたとされる事件の冤罪を確かめるために、過去にタイムスリップし、事件を未然に防ごうと悪戦苦闘するサスペンスドラマでした。

その中で、やはり注目を集めたのはこの事件の犯人である加藤みきお(柴崎楓雅)です。

黒幕として最終的に明かされた真犯人は田中正志(せいや)でしたが、実行犯であり、漫画原作での犯人は加藤みきおです。

小学生である加藤みきおが何故こんな犯行を犯してしまったのか・・・加藤みきおについて紹介していきたいと思います。



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加藤みきお(柴崎楓雅)とは

加藤みきおは音臼小学校の5年生で、身寄りがない少年です。

一見普通の小学生なのですが、加藤みきおは心に傷を追っていました。

加藤みきおはイジメられていた

加藤みきおは転校してきた時からクラスメイトにいじめられていました。

【加藤みきおの日記】
「今日もあいつらは汚い手で僕を叩いてきた。」

「低脳な奴らの相手をするのは疲れる。」

「みんないなくなればいいのに。」

佐野鈴(白鳥玉季)との出会い

学校でイジメられている加藤みきおを助けてくれたのが佐野鈴でした。

この事を切っ掛けに、加藤みきおは佐野鈴に好意を抱き、佐野鈴のことは自分が守るという感情を抱くようになった。

【加藤みきおの日記】
「正義の味方が現れた。」

「これからは僕が鈴ちゃんを守ってあげる。」

「僕が鈴ちゃんの正義の味方になりたい。」

田中正志(せいや)との出会い

田中義男の自宅によく通っていた加藤みきお。

この田中義男の自宅でもう一つの出会いが訪れた。

それが田中正志です。

田中正志は音臼村から離れていたのですが、田中義男の具合が悪くなってきたので、音臼村に戻ってきました。

【加藤みきおの日記】
「田中のおじいちゃんの詩は相変わらずつまらない。」

「書くふりをして落書きをしてたら、正志とかいう息子がおかしそうに笑ってた。」

「変わったやつだ。」

加藤みきおと薬物との出会い

加藤みきおがいつも通り田中義男の自宅に行くと、そこで田中正志がある事をしていて、みきおは薬物に興味を抱くようになる。

【加藤みきおの日記】
「田中のおじいちゃんの家で正志がアリの巣に農薬をかけた。」

「いっぱいのアリがのたうち回って動かなくなった。」

「気持ちがすーっとした。」

「人間だったらどなるのかな。」

ここから、みきおは薬物を人間に使ったらどうなるのか、興味を持ちます。

そして、遂にみきおが計画を立て始めます。

加藤みきおの音臼小事件の計画

田中正志が話した何気ない思い出話が、加藤みきおの犯行の切っ掛けとなった。

【加藤みきおの日記】
「またいじめられておじいちゃんの家に行ったら正志がいた。」

「正志も正志の妹も昔、いじめられていたという。」

「正志がおもしろい話を聞かせてくれた。」

「小学校のお楽しみ会でオレンジジュースに毒を入れるという計画だ。」

「正志は昔考えた妄想だけど・・・と笑った。」

「だったら、僕がやるよ。」

「お楽しみかいのことを考えているだけでワクワクする。」

「父親は捕まって、僕だけが鈴ちゃんの正義の味方になれる。」

「最高。」

みきおが佐野鈴に対して歪んだ気持ちを持ち始めます。

鈴の父親である佐野文吾を邪魔に思い始める。

加藤みきおが計画の実験のモルモットを捜し始める

加藤みきおは本当に計画的な男です。

なので、計画性のない田中正志の事を小ばかにしています。

そして、みきおには田中正志と違って行動力がある。

【加藤みきおの日記】
「正志は思ったよりバカだ。」

「完璧な計画には準備が必要なのに、何もわかってない。」

「まずは実験をしないと。失敗は許されない。」

「実験の計画は決まった。」

「まずは農薬で試してみよう。」

「さぁ、モルモットは誰にしようか。」

「音臼神社に初詣に行った。」

「三島医院の家族が来ていた。」

「あの小さい女の子がいい。」

「実験はあの子にしよう。」

徳本卓也(今野浩喜)からパラコートを盗む

加藤みきおは、計画性があるだけでなく、盗みまで手際よく行ってしまうくらい、行動力が伴っています。

とても小学生とは思えませんね。

【加藤みきおの日記】
「農薬は手に入れた。」

「間抜けそうな農家のおじさんの軽トラから盗んだ。」

「もう、待ちきれない。実験は明日にしよう。」

「ラムネに入れて飲ませればいい。」

「きれいな青色のラムネ、美味しそうだ。」

そして遂に、このパラコートを使った実験をみきおは行う

加藤みきお最初の事件と田村心(竹内涼真)の存在

加藤みきおが三島千夏にパラコートを飲ませようとします。

しかし、この日、田村心が音臼村にタイムスリップしてきたます。

そして心は三島千夏の死亡を食い止めるため、パラコートを持ち出して捨てるが、千夏は結果的に死んでしまった。

【加藤みきおの日記】
「パラコートは予想外に時間がかかった。」

「やはり「本番」はあの薬でいこう。」

「計画通り、次はもっと大きな人間で試してみる。」

「知らない男が邪魔をしようとした。」

「あいつは誰だ?」

「どうして農薬を持ち出した?」

「実験のことをどうして知ってる?」

加藤みきおは自信をつけ、次の準備に入る

【加藤みきおの日記】
「みんなバカだ。」

「僕が飲ませたのに何も気づいていない。」

「あの薬は手配した。」

「「本番」に向けて、先ずは準備だ。」

「念入りに、慎重に、誰にも邪魔はさせない。」

加藤みきおは田村心に疑念を抱く

木村敏行が雪崩で死亡する事故が起こるはずでしたが、これは田村心が食い止めました。

【加藤みきおの日記】
「超能力?笑える。誰だろうと邪魔はさせない。」

「計画は完璧だ。」

「次のモルモットを決めた。いよいよ本番に向けてカウントダウンだ。」

「ワクワクする。」

次のモルモットは“ウサギ”

加藤みきおはこの頃から、警察も無能だと思い始めます。

自分が犯した罪を、警察は一向に真相を掴めないでいるからです。

そして次のモルモットを決める。

【加藤みきおの日記】
「警察は千夏の捜査を続けている。」

「でも案外バレない。」

「本番に向けてそろそろ次のイベントを始める。」

「ワクワクしておじいちゃんのノートに落書きをした。」

「次のイベントの計画を正志に教えてあげた。」

「正志は「すごいね」と楽しそうだった。」

「まずはウサギで実験だ。」

加藤みきおと田村心の対面

教壇に立ち、緊張しながら生徒たちの名前を呼ぶ心。

この時に加藤みきおが初登場しましたね。

【加藤みきおの日記】
「あいつ、先生だったんだ。」

「何で僕の名前を知ってる?」

「なんかおかしい。あいつには気をつけないといけない。」

「やっぱりあの薬はすごい。」

「朝になったらみんながどんな顔をするか・・・」

「楽しみすぎて今夜は寝られそうにない。」

ウサギの亡骸が発見される

朝、飼育小屋のウサギが毒殺されているのが見つかる。

田村心に疑惑が向けられたが、佐野鈴が泣いてしまったため、加藤みきおがみんなのヤジを止めに入る。

心は長谷川翼(竜星涼)が飴を配っていたのを止めて、翼が怪しいと思っていましたね。

そして放課後、鈴と明音が言い争うのを見ていた加藤みきお。

【加藤みきおの日記】
「明音が鈴ちゃんをいじめた。」

「やっぱり明音は許せない。計画通りにお仕置きしないと。」

「もっとあの薬が必要だ。」

「翼にやらせよう。」

「あいつの秘密はすべて知っている。」

これで翼は、弱みを握られている加藤みきおに逆らえず、紀子に鍍金工場から青酸カリを盗ませるんですね。

長谷川翼が思うように動かず苛立ちを覚える

【加藤みきおの日記】
「今日は気分が悪い。」

「気晴らししたくてウズウズする。」

「やるなら今日だ。今日がいい。」

加藤みきおの計画では、長谷川翼を使い、明音に青酸カリを飲ませることだった。

しかし、翼は実行することができず、小屋に明音を置き去りにして逃げ出してしまった。

小屋の穴から明音をのぞいていた「あの眼」は加藤みきおの眼だった。

【加藤みきおの日記】
「翼のやつ、逃げやがった。」

「青酸カリの実験をしろって言ったのに。」

「もう明音はいらない。バイバーイ。」

加藤みきおの衝動が止まらなくなってきた

早朝、翼が音臼神社で青酸カリを飲んで死んでいるのが発見される。

【加藤みきおの日記】
「翼が死んだ。」

「バカなやつだが盛り上げてはくれた。」

「本番まであと2ヵ月。待ちきれない。」

加藤みきおが握っていた、長谷川翼の秘密というのは、翼が明音に抱いていた想い・・・だったんですね。

明音がもっと小さい頃から翼は明音の面倒を見ていた。

それが恋心のような、親心のような、そんな気持ちになり、写真を大切に保管していた。

そんな翼の想いを佐々木紀子も気づいていた。

だからこそ、佐々木紀子は翼が持っていた明音の写真を燃やしていた。

加藤みきおが未来の“由紀ノート”を拾う

金丸に捕まる直前、心が崖下に捨てた由紀ノートと免許証。

これを拾ったのはやはり加藤みきおでした。

上野樹里さんがインタビューの時にうっかり暴露してしまった、アレですね。

【加藤みきおの日記】
「未来のノートを拾った。」

「僕の音臼小の計画が新聞に載っている。」

「すごいすごい。」

「僕は未来を手にした。」

田村心の免許証を駐在所に届ける

心が未来から来たこと、計画を阻止しようとしていることを知った加藤みきおは、心を揺さぶり始めた。

心がノートを捜しに崖下に行くと、背後から物音が・・・。

そして鈴の「S」のキーホルダーを拾った。

学校では、校門に気味の悪い絵が貼りだされていた。

騒ぐみんなを見ながら微笑む加藤みきお。

「計画は誰にも止められない。そして鈴は自分だけのものだ」

というメッセージを込めたものですね。

【加藤みきおの日記】
「贈り物をするって楽しいなぁ。」

「今どんな顔をしてるんだろう。」

「もっともっと楽しませてあげないと。」

田村心の動揺を嘲笑う加藤みきお

5年生の教室に「21」と書かれたボックスに入ったオレンジジュースが届いた。

【加藤みきおの日記】
「心先生の驚いた顔、サイコー。」

「これでもう僕は止められないってわかってくれたはず。」

「計画の邪魔をするやつは許さない。」

金丸(ユースケ・サンタマリア)と接触

金丸とともに真相を追う心。

金丸が夜会っていたのは、なんと加藤みきおでした。

だが、会ったのは偶然らしい描写でした。

金丸が「よぉ、こんなところで何やってるんだよ」と言っていたので、このセリフから考えて偶然ですね。

この時に、加藤みきおは金丸に

「崖下に未来のノートが落ちているのを見つけた」

と話したんだと思います。

金丸が言っていた

「佐野文吾が犯人ではない証拠」

とは、未来のノートのこだったと思われます。

【加藤みきおの日記】
「金丸って刑事と未来のノートを捜しに行く約束をした。」

「もうすぐ正志が迎えに来る。」

「さぁ、心先生もそろそろ気づく頃かな?」

学校で目を覚ました心の足元に、不気味な絵が一枚置いてありました。

音臼神社で泣いている女の子の絵。

急いで神社に向かう心。

見つけた青酸カリを拾った瞬間、後ろから心を突き落としたのは、加藤みきおでした。

金丸は、加藤みきおと未来のノートを捜している最中に、振り返った時に加藤みきおに突き落とされました。

金丸の目線的に、突き落としたのは「大人じゃない」という意見がTwitterなどでありましたが、その通り、突き落としたのは加藤みきおでした。

雪山なので、子供の力でも十分大人を突き落とす事が出来たんですね。

足元も滑りますし。

「さよなら、刑事さん。」

「誰にも僕の邪魔はさせない。」

「心先生も消えた。これで邪魔者はいなくなった。」

ここから、田村心は未来に行きます。

なのでここからは、田村心が未来で出会った“木村みきお”についてです。

現代で田村心と木村みきお(安藤政信)が対面する

現代に戻った田村心は、車椅子に乗った加藤みきお(木村みきお)と再会する。

【加藤みきおの日記】
「やっぱり心先生が現れた。」

「31年前と何も変わっていない。」

「音臼小事件は、僕が完璧に計画通りに実行したよ。」

佐野文吾は逮捕され、鈴と婚約。

何もかも加藤みきおの思い通りの世界だった。

しかし、現在に戻った田村心は、文吾の無実を晴らそうと動き始める。

その事により、みきおの計画が、31年ぶりに狂い始めていた。

【加藤みきおの日記】
「心先生が、また余計なことをしているらしい。」

「今さら過去は変えられるはずがない。」

「僕の鈴は、絶対に渡さない。」

一方、田村心たちを止めたいと思っている人物がもう一人いた。

加藤みきおが音臼小事件に関与している事に気づいていた木村さつき

何としても加藤みきおを守るために、藍にプレッシャーを与え続ける。

そしてついに、藍が木村さつきの睡眠薬で倒れる。

しかし、木村さつきの歪んだ愛情は加藤みきおには届かない・・・。

愛する藍を傷つけた木村さつきは、加藤みきおにとってはもうただの敵。

加藤みきおが鈴を愛していたことまでは、木村さつきと共有できていなかった・・・。

そんな中、加藤みきおを邪魔する人物がもう一人現れた。

木村みきおが田中正志を殺害

【加藤みきおの日記】
「僕を脅すなんて、何をいまさら。」

「完全犯罪の達成者は僕一人だ。」

「正志は何もできなかったくせに。」

田村心の登場によって、再び音臼小事件が掘り返される。

共犯者だった真相が明らかになる事を恐れた田中正志は、加藤みきおに余計な動きをしないように脅迫したのだった。

藍からも距離を置かれる加藤みきお。

狂い始めた計画は正さなければ・・・。

加藤みきおは邪魔者を全て消すために動き始める。

ただ一人、真相を知る田中正志を殺し、田村心にその罪をなすりつけ、逮捕させる計画だった。

嘘のクレームで協力者の由紀を引き離し、田村心を一人で正志のもとへ向かわせる。

すべてが加藤みきおの思い通りに進んでいたが、由紀の協力で田村心は釈放されてしまう。

そして、加藤みきおはついに田村心を直接消すことを決める!

「邪魔者は全部いなくなる。」

「これでThe ENDだ。」

 
「ジエンドォォォォーーーー!!!!!」
 

そしてここから、再び田村心は過去にタイムスリップする。

なのでこの先は木村みきお(安藤政信)から、加藤みきお(柴崎楓雅)になります。

過去の世界に再び現れた田村心と加藤みきおの行動

そして、田村心は再び平成元年へタイムスリップした。

再び過去にタイムスリップし、倒れていた田村心を発見したのは加藤みきおだった。

加藤みきおはこの事から

・田村心が未来の世界で自分が犯人だと気づいた。

・田村心の正体が、佐野家の息子である。

という事を知った。

田村心と加藤みきおの争いが始まる

【加藤みきおの日記】
「心先生が未来から戻ってきた。」

「サイコーのお土産を持って。」

「おかえりを言う前に、さよならを言わなきゃ。」

「心先生とおじいちゃんに」

真相を知る田村心は、必ず邪魔をしてくる。

絶対に佐野鈴を手に入れるために、この日、加藤みきおは計画を変更する。

田中義男との別れ

目を覚ました田村心は、加藤みきおの家に駆けつけるが、加藤みきおは田中正志のいる田中家に身を潜め、この夜、再び動き出す。

田中義男は、加藤みきおが作った青酸カリで殺された。

加藤みきおは「終わったよ。」と告げると、障子を開けて現れた田中正志から「ご苦労様」と言われた。

【加藤みきおの日記】
「正志の希望を叶えてあげた。」

「おじいちゃんが許せないらしい。」

「自分でやればいいのに」

田中正志は、母がきのこ汁に毒きのこを入れて、佐野文吾に逮捕された事から、母をすぐに捨てた父・田中義男の事が許せなかったんですね。

だから殺害を加藤みきおに依頼した。

だからこそ、どの世界でも、田中義男は必ず亡くなっているんです。

次のターゲットは田村心

田中正志の依頼で田中義男を殺害した加藤みきお。

そして、次のターゲットは最大の邪魔者「田村心」。

佐野文吾と田村心をおびき出し、一人になった和子を殺害することで、産まれてくる心を消そうとする。

【加藤みきおの日記】
「心先生はラッキーだ。」

「鈴ちゃんにお礼を言わないとね。」

「明日は僕が、鈴ちゃんの正義の味方になる日だ。」

「ワクワクする。」

「それまではアイツらで暇つぶししよう。」

家族が狙われ、追い詰められる田村心と佐野文吾。

加藤みきおの手のひらで踊らされる心と文吾

そして、音臼小事件当日、2人は和子達を村の外に避難させる。

だが、加藤みきおはそれさえも見据えていた。

田村心と佐野文吾が加藤みきおを必死に追う一方、田中正志が和子たちを体育館に監禁。

そして、この日田村心と佐野文吾は起こることもない音臼小事件を止めようと走り回り、ことごとく加藤みきおに翻弄され続ける。

【加藤みきおの日記】
「お楽しみかいは笑えた。」

「計画はとっくに変更してたのに。」

「明日はどんな顔するか楽しみだ。」

体育館に監禁された和子たちを、扉から覗いていた加藤みきお。

「大丈夫!お父さんが必ず助けに来てくれるから!」

という和子の言葉に

「そうだよね!お父さんは正義の味方だもんね!」

と言った鈴の言葉に、眼を見開いてしまう加藤みきお。

佐野文吾を陥れ、佐野鈴を手に入れるという加藤みきおの計画は、最終段階に入ろうとしていた。

加藤みきおの演出

翌朝、恐怖の一夜を過ごした佐野鈴たちのもとに、加藤みきおが現れる。

【加藤みきおの日記】
「ついに僕は鈴ちゃんの正義の味方になった。」

「あとはあの警察官を消すだけ。」

「正義の味方は僕だけでいい。」

「さあ、まさしの出番だ。」

このあと、佐野文吾を呼び出したところを田中正志に襲わせ、一連の事件の犯人に仕立てる。

田中正志の裏切りと思惑

加藤みきおと田中正志の計画は順調に進んでいた。

しかし田中正志は、加藤みきおが拾った田村心のボイスレコーダーを聴き、自分が未来で加藤みきおに裏切られ殺されることを知るのだった。

その夜、加藤みきおは田中正志と共に予定通り佐野文吾を誘き出すが・・・。

「さようなら みきおくん もう君には用はない」

「ここからが計画の本番だ」

「佐野文吾に殺人犯になってもらう」

加藤みきおを消した田中正志は、ついに自ら動き始める。

田中正志の目的は、佐野文吾を犯罪者にし、家族全員を不幸にすること。

かつての自分たちと同じように・・・。

しかし、佐野家の強い絆はそう簡単には崩れなかった。

「しぶとい家族め」

「俺の家族をバラバラにしておいて」

「忘れたとは言わせない」

忌々しい村祭のことを思い出せ!とメッセージを送る田中正志。

他の村の面々が、手作りの竈で猪の鍋を振る舞うなど、佐野文吾を信じ、気遣うなか、田中正志は佐野文吾の犯行を裏付ける決定的な証拠を自ら通報する。

「佐野文吾」

「今日はお前が殺人犯になった記念日だ」

「俺がちゃんと死刑台まで送り届けてやる」

佐野文吾が逮捕させた田中正志は、佐野文吾を脅し、自白を引き出そうとする。

サラダ記念日の特定の文字に印をつけて

「家族・み・な・殺し」

と読ませました。

望みが絶たれ絶望する田村心たち・・・。

あとは、確実に佐野文吾が死刑になるのを見届けるだけだったが、目を覚ました加藤みきおが動き出す。

加藤みきおと田中正志は、佐野文吾を消したいという同じ想いで計画を進めてきた。

田中正志の目的は「佐野文吾への復讐」

しかし、加藤みきおが求めているものはずっと変わらず、ただ一つだった。

佐野鈴の笑顔を守るために、自分の証言を録音し、自ら青酸カリを飲み、自殺を図る加藤みきお。

 
「ジエンドォォォォーーーー!!!!!(過去ver)」
 

佐野文吾が背負うはずの全ての罪を、加藤みきおが自供してしまったことで、佐野文吾は釈放されてしまう。

「みきおが余計なことをしてくれた」

「でも 佐野文吾には絶対に殺人犯になってもらおう」

「まずは息子を追っ払って一人にさせる」

田中正志と佐野文吾の対峙

佐野文吾を殺人犯にするために、最後の計画が動き始める。

田村心を手紙で誘き出し、狙い通りに一人で出て行くと、仙南署
にニセの通報を入れる田中正志。

一人になった佐野文吾を待ち受ける。

最後の計画は、自分自身を殺させることで

“殺人犯・佐野文吾”

を生み出す事だった。

「母さん もうすぐそっちに行くよ」

「これで終わりだ 佐野文吾は殺人犯になる」

「本当の苦しみを 教えてやる」

佐野文吾を殺人犯にするという田中正志の計画は、果たされることはありませんでした・・・。

加藤みきおは新しい未来で喫茶店を経営

色々とありましたが、加藤みきおは青酸カリを2回飲んだにもかかわらず、死ななかった。

その生命力は、映画「太陽を盗んだ男」の菅原文太さんを想像してしまう程です。

加藤みきおは色々な事を経験し、犯罪も犯してしまいましたが、恐らく少年法のお陰で少年院に行ったくらいで出てこれています。

そして喫茶店を経営出来るくらいに明るい未来を迎えられたのは、共犯者であった田中正志が

「少年をたぶらかして犯行をさせた」

という方向で警察・検察は動き、田中正志に重罪を、そして加藤みきおは“操られていただけ”という可愛そうな少年を演出したんだと思います。

2020年のドラマ「知らなくていいコト」でもありましたが、世間や警察は“解りやすい理由・物語”を求めます。

それを作り上げた・・・という感じなのだと思います。

これが加藤みきおの全貌です。

こういう風に記事にすると、またテセウスの船が見たくなってしまいますね!

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希空

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