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ドラマ「やめるときも、すこやかなるときも」のネタバレ・感想やあらすじ、キャスト情報など1話から最終回、最終話・結末まで全てまとめて紹介致します!
日本テレビの深夜ドラマ枠、シンドラ枠で放送が開始された「やめるときも、すこやかなるときも」。
主演がキスマイの藤ヶ谷太輔さんで、お相手となる奈緒さんが処女で結婚できない彼氏ができない女を演じます!
「やめるときも、すこやかなるときも」は窪美澄さんの同名小説が原作です。
借金を抱えた父の肩代わりに働き続けて、恋をする時を逃してしまった奈緒さん演じる大橋桜子。
そして、驚いたのはこのドラマには金澤美穂さんも出演しているという事。
あな番コンビですね(笑)
金澤美穂さんは、あな番では中国人のシンイーちゃん役を演じていらっしゃいましたね!
こんな何かホッコリしそうな共演者もいる「やめるときも、すこやかなるときも」。
どんなラブストーリーなのか、1話から最終回までのあらすじやネタバレ、原作の情報などを紹介していきたいと思います!
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ドラマ「やめるときも、すこやかなるときも」の概要
記念日反応に苦しみ、過去を忘れられない男。
須藤壱晴(藤ヶ谷太輔)
結婚されすれば、今を変えられると思っている女
本橋桜子(奈緒)
欠けた心を抱えた彼と彼女。
2人は、相手を想う純粋な気持ちではなく、「自分のため」に恋愛を始める。
彼も、彼女も、自分の幸せを諦めたくないだけなのかもしれない。
変えられない過去との向き合い方にもがく彼。
変えたい今を持ちながら捨てられずにいる彼女。
一見前向きに生きているように見える人間でも、必死に隠している欠けた心。
ともに生きるとは、互いの荷物を一緒に背負うことだと気づいた時、恋愛はどこに向かうのか。
彼らが選ぶ人生とは・・・。
人を想う優しさと、身勝手な残酷さに揺れる・・・。
「好き」だけでは前に進めない2人のラブストーリー。
めるときも、すこやかなるときも・・・。
ドラマ「やめるときも、すこやかなるときも」のキャスト
みなさま #行列のできる法律相談所 をご覧いただきありがとうございました‼️
明日は電波ジャックDAYです✨#ZIP #スッキリ #バゲット に #藤ヶ谷太輔 さん #奈緒 さんが出演します😊
ぜひご覧ください🙌#やめるときもすこやかなるときも #シンドラ#第1話放送まで#あと1日#1月20日スタート pic.twitter.com/3387d4d9TQ— 【公式】やめるときも、すこやかなるときも (@tomoniikiru_ntv) January 19, 2020
藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2) 役:須藤壱晴
小さな工房を一人で経営する家具職人。
家具作りの師匠・哲先生の教えから、依頼人の要望に真摯に向き合い、一つ一つの家具を丁寧に作っている。
だが、哲先生の作品を超えられず伸び悩んでいる。
穏やかで優しい性格だが、他人に心を開こうとせず過去のある出来事が原因で、声が出なくなるという精神的な病(記念日反応)を抱えている。
毎年、その時期になると、どうしようもない孤独感から行きずりの女性と一夜をともにしてしまう。
奈緒 役:本橋桜子
広告制作会社『創栄堂』で営業として働いている。
高校生の時に父の会社が倒産してから時折、父に暴力を振るわれている。
大学には奨学金で通い、就職してからは働かない父に代わり家計を支えてきた。
お金を稼ぐために恋愛どころではなかったため男性経験がなく、処女であることに引け目を感じている。
毎日ひたむきに生きているが、自己評価が低く自信がない。
酒に溺れる父を恨み、父に何も言えない母に苛立ち、先に結婚して家を出て行った妹に劣等感を抱えている。
結婚さえすれば今の生活と自分自身を変えられると思っている。
五関晃一(A.B.C-Z) 役:柳葉優太
小料理屋の店主。
壱晴の元兄弟弟子で、かつては家具職人を目指していたが、あることをきっかけに夢を諦めた。
今でも良き友人として壱晴を見守っている。
金澤美穂 役:水沢彩芽
桜子の同期で一番の友人。
恋愛経験も多く、よく桜子の相談に乗っているが、独身主義で結婚願望はない。
浅見姫香 役:朝倉桃子
桜子の妹。
一年前に結婚して娘が一人いる。
本橋家の近くに住んでおり、よく実家に遊びに来ている。
桜子と違い要領が良く、天真爛漫な性格。
遠山俊也 役:本橋勝己
桜子の父。
かつては印刷会社の二代目社長として社員からも慕われていたが、会社が倒産してからは酒に溺れて時折、物に当たるなど横暴な振る舞いをしてしまう。
現在は警備や清掃の仕事を転々としている。
手塚理美 役:本橋幸枝
桜子の母。
専業主婦だったが勝己の会社が倒産してからはパートに明け暮れ、桜子と共に借金を返してきた。
桜子の幸せを願いながらも、現状を変えることを諦め、ただ毎日の生活に流されている。
火野正平 役:佐藤哲
天才家具職人で壱晴の師匠。
声が出なくなる症状を抱えた壱晴を「手が動きゃいいんだよ」と雇った。
二年前に工房ごと壱晴に譲って引退したが、壱晴の声が出ない期間、工房を手伝い何かと気にかけている。
壱晴には自分のような孤独な老人になって欲しくないと思っている。
中井友望 役:大島真織
ドラマ「やめるときも、すこやかなるときも」1話のあらすじ
朝日が差し込む部屋の中、隣で眠る下着姿の女性の脚を尺取虫のように指を這わせて測る須藤壱晴(藤ヶ谷太輔)。
広告制作会社『創栄堂』で営業として働く本橋桜子(奈緒)は恋人に浮気され別れ話を持ちかけられる。
「別れても構わないので処女だけでももらって欲しい」
と懇願するが「重い」と言われ振られてしまう。
そんな中、会社の後輩の結婚パーティーに参列した桜子は、幸せそうな新婦の姿を前に「こんなところ抜け出したい」と声を漏らす。
同期の水沢彩芽(金澤美穂)に叱られ、頭を冷やしてこいとテラスに出されると、ワインボトルを傍らに、目を閉じている壱晴に出会う。
その端正な寝顔に見惚れる桜子。
不意に目が合い戸惑う桜子に壱晴は「二人で抜け出しませんか、こんなところ」と声をかけて・・・。
目を覚ますと見知らぬ部屋のベッドで下着姿の桜子。
同じベッドで一夜を過ごしたにも関わらず、何もされなかったことに落胆する。
数日後、桜子は仕事の打ち合わせのため、とある家具工房を訪れるとそこには、昨晩ともに過ごした壱晴の姿が。
しかし、壱晴は桜子のことを全く覚えていなかった。
さらに突然、壱晴の声が出なくなって・・・。
ドラマ「やめるときも、すこやかなるときも」1話のネタバレ・感想
もう、上記のあらすじが全て過ぎて、ネタバレもクソもないです(笑)
しかし、この記事の冒頭で紹介した通り、桜子が恋愛に不器用で、処女を貫いているのには理由があるんです。
父の借金を返すために仕事に明け暮れていたからこそ、恋をする時間がなかった。
それでも妹は、うまい事やって結婚して子供を作ってドロップアウト。
そんな妹に劣等感を感じる桜子と、壱晴がこれからどうなっていくか!!!!というところですね。
このドラマ、本編の放送時間が約25分と短いので、そこまで1話でストーリーは動かないので、上記のあらすじが全てになってしまいます(笑)
ドラマ「やめるときも、すこやかなるときも」2話のあらすじ
声が出なくなった壱晴(藤ヶ谷太輔)を心配し、こっそり工房を訪れる桜子(奈緒)。
壱晴の姿を探していると「壱晴の彼女のひとり?」と壱晴の師匠、佐藤哲(火野正平)から声をかけられる。
買い出しに出かけていた壱晴が戻ってくると、今朝から声が出るようになったと知り安堵する桜子。
二人は哲先生の計らいにより、一緒に昼食を食べることに。
そこで、壱晴の声が出なくなる症状が10年以上前から起こっていると知る。
苦しそうな表情で話す壱晴を前にした桜子は衝動的に「今度お酒でもどうですか?」と誘うがあまりにも軽い返答の壱晴。
不安になった桜子は、家に来ないかと約束を取り付けて・・・。
自分から誘ったものの、展開に取り乱している桜子。
彩芽(金澤美穂)も心配するが、桜子は壱晴を知りたいという気持ちが強くなっていた。
一方、壱晴の元兄弟弟子、柳葉(五関晃一)の店で飲んでいる壱晴。
哲先生は抱えている荷物を背負いきれていない壱晴を心配し「誰かに支えてもらえ」と言葉をかけるが・・・。
週末、桜子の家にやってきた壱晴。
家に招き入れ、浮かれ気分の桜子だったが、そこに仕事に出かけていたはずの父・本橋勝己(遠山俊也)が帰って来て・・・。
ドラマ「やめるときも、すこやかなるときも」3話のあらすじ
「付き合ってはいません・・・今はまだ。でも、お付き合いするつもりでいます」
暴れ出した勝己(遠山俊也)の前で交際宣言をした壱晴(藤ヶ谷太輔)。
からかわれていると思った桜子(奈緒)だったが「本当に本橋さんと付き合いたいと思ってます」という壱晴の言葉を聞き、受け入れることに・・・。
恋人ができ幸せそうな桜子だが、彩芽(金澤美穂)との会話の中で、壱晴に「好き」とは言われていないことに気づき不安になる。
一方、柳葉(五関晃一)の店で飲んでいる壱晴は「つまり、好きな人ができたってことだよな」という柳葉の問いかけに言葉を詰まらせてしまい・・・。
仕事の打ち合わせの後、壱晴の家で会う約束をした二人。
そこで、桜子は勇気を出して男性経験がないことを打ち明けると「桜子のペースでゆっくり進めていこう」と抱きしめられ・・・。
年が明け、1月4日。
壱晴に誘われ、壱晴の母の実家を訪れる桜子。
そこで見てしまった壱晴の昔の写真から目が離せなくなって・・・。
ドラマ「やめるときも、すこやかなるときも」4話のあらすじ
壱晴(藤ヶ谷太輔)の母の実家で、壱晴と女の子のツーショット写真を見てしまった桜子(奈緒)だったが、それについて壱晴には聞けず、相手の過去には『踏み込まないのがルール』だと自分に言い聞かせ思い悩んでいた。
本橋家ではいつものように暴れている勝己(遠山俊也)と、何もできずにただ見ているだけの幸枝(手塚理美)。
リスクを恐れ、変わろうとしない幸枝にいら立ちを覚える桜子だが、『踏み込まないのがルール』とつぶやく母を前に、自分もまた同じであると自覚する。
桜子は、そんな自分を変えるために壱晴に声が出なくなる理由と、写真の女の子のことをいつか聞かせてほしいと伝えるが・・・。
休憩中の壱晴のもとにやってきた柳葉(五関晃一)。
工具を扱い生き生きとした様子の柳葉に壱晴は、なぜ家具職人を辞めたのかと尋ねるがはぐらかされる。
そして、柳葉から声のことを聞かれるが話そうとしない壱晴。
そんな中、哲先生(火野正平)が倒れたという知らせが入る。
すっかり弱ってしまった哲先生の姿を目の当たりにした壱晴は、桜子に拭い去れない過去のことを話す覚悟を決め、語り始める・・・。
ドラマ「やめるときも、すこやかなるときも」5話のあらすじ
壱晴(藤ヶ谷太輔)は拭い去れない過去のことについて桜子(奈緒)に話し始める。
高校2年生の秋、松江で大島真織(中井友望)と出会った壱晴。
働かない父に代わり、アルバイトをして家計を支えていた真織は、家から出たいという目標を持っていた。
働きながら日々勉強に励む真織と比べ、幸せな環境で当たり前のように育った壱晴は自身の未熟さを痛感し、真織との距離を縮めたいと思い始める。
最初は突き放すような態度をとっていた真織だったが、次第に惹かれ合い、距離を縮めていく二人。
そして、壱晴は真織の誕生日にデートに誘う。
デートの帰り道、偶然現れた真織の父・大島勲(阪田マサノブ)に壱晴は
「付き合ってはいません、今はまだ。でも、お付き合いするつもりでいます」
と宣言する。
勲は壱晴の言葉に激昂し、暴れ始め、真織に手を上げて・・・。
それでも父を見捨てることができないと、家から出ることを諦めかけていた真織に壱晴は、一緒に東京の大学に行こうと提案する。
その言葉に真織は、声を上げて涙を流す。
12月10日、いつものように真織を送る壱晴。
横断歩道のない道を渡ろうとする真織に声をかけるが、その声は掠れてしまい、届かなかった。
その時、猛スピードでトラックが真織の方に向かってきて・・・。
そして、壱晴の過去を知った桜子は・・・。
ドラマ「やめるときも、すこやかなるときも」6話のあらすじ
壱晴(藤ヶ谷太輔)の声が出なくなる原因となった過去を知り、表情を曇らせる桜子(奈緒)。
過去と向き合い、前に進めたと思っていた壱晴だが、哲先生(火野正平)から「お前は何も変わっていない」と突き放される。
椅子のデザインに行きづまった壱晴は桜子に、椅子に座って何をしたいか尋ねるが、何も思い浮かばない桜子は「もし真織さんなら、数学の勉強がしたいって言うんだろうね」と口にしてしまう。
真織(中井友望)と自身を比較し、卑屈になっている桜子。
柳葉(五関晃一)の店で黙々とデザイン画を描いている壱晴は柳葉から、誰のために椅子を作っているのかと問われるが、言葉をつまらせる。
真織のことを気にして落ち込んでいた桜子だったが、彩芽(金澤美穂)から「今の桜子キレイだよ、もっと自信持ちなよ」と背中を押され、壱晴のもとに駆けつける。
しかし、うたた寝をしていた壱晴が、寝言で真織の名前を呼んでしまい・・・。
ショックを受け、部屋から飛び出した桜子に、壱晴は一緒に松江に行かないかと提案するが・・・。
ドラマ「やめるときも、すこやかなるときも」7話のあらすじ
壱晴(藤ヶ谷太輔)は桜子(奈緒)に、一緒に松江に行かないかと提案するが、断られてしまう。
一人ででも松江に行こうとする壱晴だったが、真織の事故が脳裏をよぎり、なかなか前に進むことができない。
「前に進みたい」という言葉を口にしながらも、過去を拭い去れない様子の壱晴。
そんな心情を理解できない桜子だが、想いを断ち切ることもできず「好きすぎて、一緒にいると虚しい」と涙を流す。
桜子が家に帰ると、母・幸枝(手塚理美)の顔には痣が。
父・勝己(遠山俊也)と一緒にいることに限界を感じたことはないのかと尋ねると、幸枝は何度もあると答える。
それでも、弱い勝己を一人にできないし、そばにいることは自分にしかできないと話す。
そんな、幸枝の想いを知った桜子は、過去を打ち明けてくれた壱晴と向き合うために、ともに松江へ行くことを決意する。
松江に到着した壱晴と桜子は、真織(中井友望)との思い出を巡る。
桜子は、真織を思い出す壱晴の姿からどうしても目を背けてしまう。
墓参りを終え、宍道湖を見つめる二人。
「これでやっと前に進めるね」と明るく振舞う桜子に壱晴は、気づいた自分の本当の想いを、率直に桜子に伝える。
そんな壱晴の想いを知った桜子は・・・。
ドラマ「やめるときも、すこやかなるときも」8話のあらすじ
松江で桜子(奈緒)と別れた壱晴(藤ヶ谷太輔)のもとに哲先生(火野正平)が退院したという知らせが入る。
東京に戻り、柳葉(五関晃一)の店を訪れた壱晴は、哲先生には今でも想い続けている一人の女性がいることを知る。
桜子は、後悔はしていないと強がりながら、前に進もうとしていた。
壱晴を諦め次の人を選ぶという桜子を合コンに誘う彩芽(金澤美穂)。
そこで桜子は、壱晴の真織(中井友望)に対する想いを理解できた気がすると彩芽に打ち明ける・・・。
一方、壱晴は覚悟をもって向き合ってくれた桜子のために、必ず椅子を完成させると宣言する。
悪戦苦闘する壱晴は哲先生に連れられ、とある場所を訪れる。
そこで、哲先生の代表作「oubli」が一人の女性のために作られた椅子だったと知り・・・。
工房に戻った壱晴は、完成させた「桜子の椅子」に腰を掛けてみるが自嘲のような笑いがこみあげる。
ベストを尽くしたはずの「桜子の椅子」は「oubli」の足もとにも及ばず、壱晴は「桜子の椅子」を壊してしまう。
これからも哲先生の作品を再生産していくだけだと、すべてを投げ出した壱晴に柳葉はずっと抱えてきた本音をぶつける・・・。
ドラマ「やめるときも、すこやかなるときも」9話のあらすじ
これからは自分を認められるようになりたいと、目の前の仕事に全力で取り組む桜子(奈緒)。
そんな矢先、壱晴(藤ヶ谷太輔)から、新しい椅子の作成をやめると連絡がありショックを受ける。
壱晴は、哲先生(火野正平)が再び倒れたと聞き、病院に駆けつける。
そこで「ここにはもう来るな。
早く桜子さんの椅子を作れ」と息を切らしながら訴える哲先生の姿を見た壱晴は・・・。
一方、風邪を引いて寝込んでいる桜子。
看病する幸枝(手塚理美)は桜子に「これからは自由に生きて欲しい」と伝える。
思わず当たってしまう桜子だが、「守ってあげられなくて、ごめんなさい」と頭を下げる母の姿に何も言えない。
再び病院を訪れる壱晴。
そこで「桜子の椅子」はもう作れないと諦めていた壱晴は哲先生の最高傑作「oubli」に込められた想いを知る。
壱晴は、桜子へ想いを馳せ、再び椅子作りに取り掛かる・・・。
8か月後。
「桜子の椅子」を完成させ、ようやく師匠にも認められた壱晴は、個展の開催を決意する。
一人暮らしを始めた桜子は、妹の桃子(浅見姫香)から実家に届いた郵便物を受け取る。
そこには壱晴の個展の案内状が・・・。
12月10日、個展最終日。
桜子への想いをスピーチする壱晴の声は・・・。
ドラマ「やめるときも、すこやかなるときも」10話最終回のあらすじ
スピーチの途中で突然声が出なくなりざわつく人々の中、呆然と立ち尽くす壱晴(藤ヶ谷太輔)。
個展の案内を受け取った桜子(奈緒)は封筒の中に手紙が添えられていることに気づく。
手紙には、「桜子の椅子」が完成したこと、そこに込められた壱晴の想いが真摯に綴られていた。
読み終えた桜子は店を飛び出し、個展の会場へと急ぐ。
会場の一番目立つ場所に「sakurako」と展示されている一脚の椅子。
桜子はその椅子にゆっくりと腰掛け、手紙に綴られた壱晴の言葉を思い出し、涙を流す。
会場を見渡して壱晴の姿を探していると、柳葉(五関晃一)から、声が出なくなり出て行ったと聞かされる。
桜子は柳葉の言葉を最後まで聞かずに会場を飛び出して・・・。
道をさまよう壱晴。
声を出そうとするが出ず、やりきれない想いと苛立ちを抱えていた。
ふと歩道橋の下を見下ろすと、そこには・・・。
すれ違う壱晴と桜子は互いの想いを伝えることができるのか。
そして、二人が選ぶ未来とは・・・。
原作「やめるときも、すこやかなるときも」のネタバレ・感想
かたや、32年間も処女と、恋愛に縁の遠い生き方をしてきた営業職の会社員、桜子。
本書は、上記の2人が結ばれるまでを描いた作品である。
本作の特色としては、どちらか一方の人物の視点に偏ることなく、壱晴→桜子→壱晴→桜子と、交互に2人の視点から物語が書かれている事だろう。
同じ出来事を2人の目から見る事になる箇所もあり、読む方からするとややくどく感じる面もないではない。
巻末の解説にもあるが、恋愛小説は基本主人公以外の周りが悪いと言う展開になりがちだが、本作ではそうではない。
酒乱の父親も確かに不愉快な存在ではあるのだが、彼の中にも娘を愛する気持ちは残っており、根っからの悪人ではないところなどは、非常に現実的な内容ではないだろうか。
すべての人間は脛に傷持つ身で、善悪で簡単に割り切れるものではない。
人間の心の機微を良く描いた小説である。
ある少年が背負った重すぎる出来事がひとりの男の人生影を落とす。
彼を支える人らの愛情と、彼に思いを寄せる女とのやりとりに思わず涙が出た。
男性にこそ読んで欲しい。
読み進むうちに、単純な恋愛小説ではないことに気づきました。
読んでいくうちにタイトルの意味がわかります。
それは文章の中にちりばめられた表現や言葉から感じます。
人が人を愛すること・・・ 大切な人を亡くすことやそこからまた前を向いて生きてゆくこと・・・家族とは・・・読み進むうちに、つい自分の生活に結び付けて考えていました。
家具職人の物語で、高校時代、初恋の人の死を直面した時から何年もある時期に声が出なくなる症状に悩まされ続ける悲劇から支えとなる人を見つけるまでとても長く、他の本を読みながら読み進めました。
あんな死を目の前にしてしまったらどうにかなりそうです。
もう少し息抜きの場面があったらなぁと思いました。
しかしながら、他の窪美澄さんの作品と同様、人の日常における欲望や性の生々しさを巧みに表現されていて、頭の中にそのリアルな風景がサラっと入ってきました。
綺麗な恋愛ストーリーと若い男女の生々しさが入り混じっているところが、個人的にすごく好きな作品です。
特に人生半ばも過ぎると、人生の中で本気で好きになったり、恋したりするチャンスは意外とないものだということがわかっているので。
主人公は女性関係が派手な家具職人と、結婚がしたいものの男性から振られてばかりのモテない女子。
それぞれが本気で人を好きになれない理由があります。
ですが主人公たちのまわりの家族関係や仕事仲間の描き方が生き生きとして、もう恋愛小説に感動することはないと思っていましたが、読んでいる間もなんだか爽やかなその世界にいつのまにか引き込まれていました。
恋愛といえば性的に惹かれることばかりの文脈で語られてしまいますが、愛情に色々な形がある、そしてそのどれもが本人たちにとってはかけがえのない生の証なのだ、と。
ちなみに自分の家族や仕事で悩み、なかなか恋愛へのエネルギーがでてこない結婚前の方に是非おすすめしたいです。
ドラマ「やめるときも、すこやかなるときも」の動画配信は?
ドラマ「やめるときも、すこやかなるときも」の動画配信はHuluで行われます。
見逃し配信はTVerでもありますが、全話配信はHuluです。
この物語は、恐らくチェインストーリーなどはないんじゃないかな?と思います。
なので、結末はHuluで・・・や、続きはHuluで・・・というような事はないと思います。
これまでのこういうHuluでの配信に対して、世間の声を今一番気にしているのは日本テレビなので、なかなかやらないと思います。
むしろ、今はTBSのドラマがパラビで同じ事をやっていますね(笑)
それでも日本テレビ×Huluほどは叩かれない謎・・・。
それでは「やめるときも、すこやかなるときも」を楽しんでいきましょう!
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