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左ききのエレンは、非常に難しいテーマだと思います。
何故なら、天才という途方もないモノと、極々一般的な凡才を描いた物語だからです。
正直、今回放送された9話には違和感がありました。
これまでの左ききのエレンは、身震いするような力強さがありました。
しかし今回は・・・あれだけ言う事がご立派だった柳も、カリスマトップモデルの岸あかりと世界有数のカメラマン佐久間威風との仕事に逃げてしまいました。
天才と釣り合わないと、釣り合わない方のクリエイターは壊れる・・・。
自分にはまだ渡り合える技量がない。
だから光一に任せる・・・という逃げ腰な感じでした。
柳も天才ではなかったんですね。
やはり多くを語る人は天才ではないんです。
柳は自分も苦しんで根詰めてきたからこそ、他人にも同じ事を求めてしまって、前回光一に言ったような事やら、理論的な事を求めてしまうんです。
元々今回のコンセプトは“憧れ”ではなく、“共感”でした。
しかし、オーディションに受かった岸あかりと、あかりが呼んだカメラマン、佐久間が撮影を始めると・・・。
この続きのネタバレは下記の「左ききのエレン」9話「ヤツらの邪魔をするな」のネタバレ・感想からご覧くださいませ!
【前回の左ききのエレンは?】
「左ききのエレン」9話「ヤツらの邪魔をするな」のあらすじをもう一度!
園宮製薬の広告塔を決めるオーディションにやってきたのは、これまで広告モデルを務めていた岸あかり(八木アリサ)だった。
突然の招かれざる客に朝倉光一(神尾楓珠)や流川俊(吉村界人)をはじめ、一同は騒然。
“憧れより共感”をコンセプトとした新しい広告で、カリスマトップモデルのあかりはミスマッチのように思えたのだが・・・。
光一が最後の仕事と決めた園宮製薬のリブランディングは、思い描いていたものとは真逆の方向に進んでいくことになる。
横浜にきた山岸エレン(池田エライザ)は、街の壁に貼られたポスターの前でふと足を止めた。
誰が制作したのか分かっていたエレンは、おもむろにスプレー缶を取り出し・・・。
「左ききのエレン」9話「ヤツらの邪魔をするな」のネタバレ・感想
結局、オーディションに受かった岸あかりと、あかりが呼んだカメラマン、佐久間が撮影を始めた結果・・・。
いつも通りのあかりの写真になりました。
佐久間は、本物のパワーを感じる・・・とあかりを評価し、あかりもオーラの事を口走っていました。
しかし、仕事をしてみたら、各々の良い所で表現するだけの写真でした。
それが天才ゆえ・・・という事かもしれませんが、そこに社会を当て嵌めると、こんなに使えない人間は居ません。
コンセプトを伝えているのに、そのコンセプトを無視して自分たちが出来る最高の仕事をする。
それが作品としての評価は優れているのかもしれません。
しかし、それを広告として世の中に出た時、化粧品コンセプトとズレたクリエイティブになってしまうので、化粧品の売り上げが爆発的に伸びるような事はあまりないと思います。
それでも、岸あかりという需要があるトップモデルが起用されている事と、カメラマンとして知名度がある佐久間が撮った写真という事で、商品の販売個数もある程度は伸びるでしょう。
それでも、一度購入されて終わりの商品になってしまう可能性が限りなく高いので、クライアントが望むLTVは得れず、結局は失敗になってしまいます。
要するに、クライアントが求めた事が出来ないモデルもカメラマンもクソという事になります。
いくら天才でも、求められている事が違うので、社会的にはクソの不適合者です。
しかしながら、それが天才故・・・なのかもしれませんけどね。
エネルギーと本能と感性で仕事をする天才に、図面通りの理論は通用しないんです。
なので、そのモデルに合った仕事、そのカメラマンに合った仕事であれば、天才過ぎてこの上ねぇ!!という感じだと思います。
しかしながら今回は違いました。
柳が言った言葉
“怪物クリエイターと渡り歩くには
ヤツらの邪魔をするな”
これは確かだと思いますけど、ちょっとズレを感じました。
このズレが次回の10話で回収されるのか・・・それとも、結局天才2人の世界に呑まれて光一は潰れてしまうのか・・・。
これは何にしても光一には辛い仕事になりそうです。
天才2人が好き勝手やるのを、流川は口出しするなと言います。
それも柳の教えからですね。
そこで流川は光一に「大人になれよ」と言います。
しかしこれが本当に大人なのでしょうか?
クライアントが求めている事とは別の事を好き勝手にやるプレイヤー。
そのプレイヤーの地位が高くて口を挟めない。
それは大人なんじゃなくて、ただの“長いものに巻かれるだけの人間”という事です。
そして、光一がデザインした看板にスプレーで落書きをするエレン。
下手くそ・・・。
「左ききのエレン」10話「天才になれなかった全ての人へ」のあらすじ
カリスマトップモデル・岸あかり(八木アリサ)と、彼女が連れてきた世界有数のカメラマン佐久間威風(板橋駿谷)は、朝倉光一(神尾楓珠)やクライアントである園宮製薬が掲げる“共感”というコンセプトを無視して、“完璧”な広告写真を撮り続けていた。
撮影を遮った光一だったが、取っ組み合いになった佐久間から言われた言葉をきっかけに、学生時代の山岸エレン(池田エライザ)との出来事を思い出し、ふらつく足でスタジオから去ることに・・・。
同じころ、街に貼られていた、光一が手がけたポスターに落書きされたことがニュースで報じられ、目黒広告社でも話題となっていた。
後輩の三橋由利奈(今泉佑唯)からこのことを聞かされた光一は、エレンの仕業だと確信し、彼女のもとへと向かう。
そこには、ニューヨークからエレンを探して駆けつけた加藤さゆり(中村ゆりか)の姿もあり、3人は再び横浜の地で出会うことに!
光一とエレン、交差するそれぞれの想いとは!?
「左ききのエレン」の見逃し配信はTVerで
左ききのエレンの最新話の見逃し配信はTVerで観る事が出来ます。
しかし、左ききのエレンは非常に秀逸な作品です。
「左ききのエレン」を全話観るにはU-NEXTで観るしかなくなってしまいます。
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なのでなるべくTVerか無料期間に楽しむようにしましょう!
「左ききのエレン」は本当に熱いドラマです。
何かを目指す人間にとって、これ程胸アツなドラマはないと思います。
そしてこれから光一は、エレンはどこへ向かっていくのか。
何者になるのか!!
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