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日本テレビで放送されている映画番組「金曜ロードSHOW!/金曜ロードショー」で放送される1998年のブルース・ウィリス主演映画「アルマゲドン(Armageddon)」のあらすじやネタバレ、無料動画配信や見逃し配信の無料視聴方法、再放送のことや感想、キャスト情報などを全てまとめて紹介していきたいと思います。
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見逃し配信はもちろんTVerでも配信されますが・・・それではアニメ「アルマゲドン(Armageddon)」について紹介していきたいと思います。
もくじ
映画「アルマゲドン(Armageddon)」のネタバレ
ここから、記事を全て読んでいただくのも嬉しい限りですが、記事が何分長いので、気になるところにジャンプ出来るように、それぞれのネタバレを項目ごとに用意しました!
気になる箇所へ飛んでみてくださいませ!
映画「アルマゲドン(Armageddon)」の概要
「アルマゲドン(Armageddon)」は、1998年のアメリカ映画。タッチストーン・ピクチャーズ提供、ジェリー・ブラッカイマー作品。
製作
『ツイスター』(1996年)で、久々にパニック映画がヒットした事を受けて、企画された映画の一つ。このため、設定の似た映画『ディープ・インパクト』が、2カ月前に全米公開されている。この2作品の設定・物語の一致は、アメリカの映画作りのシステムに原因がある。アメリカ映画では、1つの映画作品に20~30人の脚本家が関わるという制作方法をとるため、同じアイデアをもとにして別々の映画会社でそれぞれが製作が開始された。他の仕事を抱える中、本作の制作を任されたベイ監督は16週間という短期間で撮影を行い作品を完成させた。慌ただしい中、限られた期間で制作を行わざるをえなかった事について、映画ファンに弁明を述べている。撮影では、NASAからの直接的な支援を受けている。
『ディープ・インパクト』は彗星衝突という「シチュエーション」を前面に出した作品となっているが、それと比較すると本作はショットの切り替わりの頻繁なカメラワークなどに見られるように「キャラクター」を前面に押し出したアクション中心の作品と言え、科学的考証は二の次にされている(例えば、質量がせいぜい地球の千分の一程度の天体なのに地球と同じような重力下の歩行、その割には人間が持ち運べる程度の核爆弾で分裂破壊できる、着陸に失敗して破壊したスペースシャトルの残骸から炎が出ている、地球と同じ程度の太陽からの距離なのに極めて暗い、など)。
脚本の変遷
『アウトブレイク』(1995年)のロバート・ロイ・プールによる「Premonition(予言)」という脚本が本作のシナリオの源流となった。その内容は小惑星が地球に落ちてくると予言し続ける主人公の物語であり、プロデューサーのゲイル・アン・ハードはこの脚本に目をつけていたが、このシナリオがスタジオ側が求めるアクション色が無かったために企画は塩漬けになっていた。この解決策を思いついたのが、『ダイ・ハード3』(1995年)の脚本を手掛けたゲイル・アン・ハードの夫でもあるジョナサン・ヘンズリーだった。ヘンズリーは、『ヘルファクター』(1986年)のモデルになった油田事故対策の専門家ポール・アデアをモデルにした映画を作りたいと考えていたため、そのアイデアと「Premonition」の物語を合体させ、NASAでも解決できない問題を石油採掘員が解決するという物語に大きく改変した。
ヘンズリーはこのアイデアを「ザ・ロック」(1996年)をヒットさせたばかりのマイケル・ベイに持ち込み、これを気に入ったマイケル・ベイと共にディズニースタジオに持ち込み、製作が決定した。タイトル決定の際、ベイとヘンズリーが口にした「ハルマゲドン」という言葉が会長ジョー・ロスの耳に残り、「アルマゲドン」というタイトルが決定した。しかしジョエル・シルバーが「アルマゲドン」というタイトル権利を既に取得していたため、ディズニースタジオは「ファーザーズ・デイ」と「陰謀のセオリー」をトレードに出して権利を取得した。
キャスティング
当初、ジョー・ロスは主役にスターを起用しないという方針だったが、同時期に『ディープ・インパクト』が製作中であることを知り、対抗するために看板スターの起用を決めた。ハリー・スタンパー役にはアーノルド・シュワルツェネッガーやショーン・コネリーの起用も考えられていたが、当時ディズニーとの間に出演契約を結んでいたブルース・ウィリスに決定した。
音楽
ヒロイン役のリヴ・タイラーの父親スティーヴン・タイラーが率いるエアロスミスが歌うテーマ曲「ミス・ア・シング(I DON'T WANT TO MISS A THING)」も全米ヒットチャートで4週連続1位を記録した。
DVD「アルマゲドン コレクターズ・エディション」
本編ディスクには劇場公開版より約2分長いディレクターズ・カット版の本編が収録されている。これにはハリーがシャトル打ち上げ前に父親に会いに行くシーンが追加されているほか、細かいカットが追加または削除されている。日本語吹き替えは未収録。マイケル・ベイ、ジェリー・ブラッカイマー、ブルース・ウィリス、ベン・アフレックによる音声解説が収録されている。2002年6月15日、フジテレビ系『ゴールデンシアター』にて『特別編』としてハリーと父親のシーンが付け加えられた本編が放映された。
映画「アルマゲドン(Armageddon)」の主な登場人物
ハリー・スタンパー
石油会社「スタンパー・オイル」の三代目社長。12歳の頃から石油採掘の現場で働き続け、その道では超一流の腕前を持つ。採掘の腕もさることながら、高い統率力とカリスマ性でチームを引っ張るリーダー的存在だが、A.J.が娘と交際していると気づいた時には激昂してショットガンを乱射しながら追いかけ回すなど、型破りな一面がある。「掘削は科学であり芸術だ」という考えを持っており、世界最高の石油採掘人と呼ばれているが、「自分は未熟であり、自分が生きているのは腕のいい部下に恵まれているからだ」と言う謙虚さも併せ持つ。
チックによれば、昔はA.J.のようだったという。
A.J.フロスト
ハリーの部下。若さ故の自信過剰から、自分の勘だけを頼りに行動しスタンドプレイに走ることもあるが、誰もが認めるほどの素質と才能を持つ。ことあるごとにハリーに反発していたが、内心では彼を深く尊敬している。
ハリーには内緒で、彼の娘グレースと交際しているが、ばれてしまい、散弾銃で撃たれながら追い回された。
A.J.はファーストネームとミドルネームの略だと思われるが、何の略かは公表されておらず、劇中でも「A.J.」の名で呼ばれている。
グレース・スタンパー
ハリーの娘でA.J.の恋人。ハリーからは結婚を反対されている。両親の離婚によって幼少期から母親を知らずに育ち、周りが屈強な男だらけという環境で育ったことに対する反感からか、父親のハリーを「パパ」とは呼ばず「ハリー」と呼び捨てている。
“チック”チャールズ・チャップル
ハリーの右腕的存在で、20年の付き合いになる優秀なエンジニア。空軍の特殊部隊に6年間所属していた経験がある。
ギャンブルが趣味で、それが災いしたのか妻や息子と別居しており、息子はチックの顔を知らずに育っている。
ロックハウンド
女たらしのキザな男。天才を自称するほどの頭脳を持つ地質学者。12歳でウェスティングハウス賞を受賞しており、19歳で論文を出版、22歳の時にはMIT(マサチューセッツ工科大学)で地質学と化学で博士号を取得という輝かしい実績を持つ。大学教授職にも就けたのだが、自分の頭脳を現場で活かしたかったことと、爆発物を扱えるという理由から石油採掘業に携わっているという。だがそれだけに、キレて常軌を逸した行動をする危険性も秘めている。
グレースによると、初潮を迎えた時には一緒に台北へタンポンを買いに行き、使い方も教えた。
小惑星着陸時には着陸地点の鉄鉱脈を分析し掘削に貢献したが、以降は活躍するシーンがほとんどなく、錯乱してガトリング機関銃を撃ち始めるなど奇行に走り、シャトル内にテープで拘束されてしまった。
ジャイティス・カーリーン
通称「ベアー」。サウスダコタ州で大型バイクを走らせるのが趣味の屈強で大柄な黒人。見た目に反して情に厚く非常に涙もろい。ハリーとの付き合いは10年。
身体検査の際、中性脂肪とコレステロール値が共に異常なほど高いために医者から注意を受けた。
オスカー・チョイ
カウボーイを気取る陽気なテキサス男。エルパソの郊外に牧場を所有している。浮世離れした風貌だが、地質学に豊富な知識を持つ。小惑星破壊計画を聞いた際には、一同の中で「こいつは男の仕事だ」と誰よりも乗り気だった。「インディペンデンス」墜落時に死亡する。
ロック・バンドのジェスロ・タルのファンだが、「(同バンドの)ボーカルのイアン・アンダーソンの名前がジェスロ・タルだと勘違いしている人が多いことが我慢ならない」と劇中 発言している。
マックス・レンナート
通称「ドリラーマックス」。肥満気味な青年。マザコンの気があるのか、登場時には腕に「愛しいママ」というタトゥーを彫っていた。ドーナッツと、スコットランドの伝統料理ハギスが大好物。
「フリーダム」搭載の「アルマジロ」で掘削を行っていたが、地殻変動によってガスが噴出する際に逃げ遅れ、爆死してしまう。
フレディ・ヌーナン
採掘メンバーの一人。オーストラリア訛りで喋る喧嘩っ早い性格の人物として描かれている。なぜか1人だけ小惑星採掘メンバー収集のシーンがなく、登場場面が少ない。詳細は不明だが、「インディペンデンス」墜落時にオスカーと共に死亡。ラストの結婚式のシーンでは左端に殉職者として写真が掲げられている。
ダン・トルーマン
NASA総指揮官。強い意志の持ち主で、大統領命令や軍の圧力に屈することなくハリーたちをサポートする。足に障害があり、装具を付けている。若い頃は宇宙飛行士の候補生を目指していたが、前述のハンディから技術部に行くしかなかったという過去があり、飛行士への憧れは現在でも薄れていない。
ロナルド・クインシー
NASAに属する宇宙物理学の天才科学者。小惑星対策会議の席で「小惑星に穴を掘り、核爆弾を埋め込んで爆破する」という案を出した張本人。大統領科学顧問とは同じ学校(MIT)の同期生という間柄だが、本人曰く「宇宙物理学に関しては自分が優等生で、顧問は劣等生」とのこと。
ウォルター・クラーク
NASA幹部職員で、トルーマンの部下。
キムジーらの手で時限起爆装置が起動させられた際には、コンソールを介してカウントダウンの一時停止コマンドを送り、妨害する。結局は発覚と共に席を外され、コマンドも取り消されたが、時間稼ぎにはなった。
アメリカ合衆国大統領
クインシー曰く「宇宙物理学の劣等生」である大統領科学顧問の案を鵜呑みにし、トルーマンら現場の反対を押し切ってキムジーに核爆弾の起爆を命じるなど、頑迷な人物として描かれている。
キムジー将軍
アメリカ空軍総司令官。トルーマン達に大統領顧問が出した小惑星に対する核ミサイル攻撃案を提出するが、却下される。ハリー達をゴロツキ扱いしており、当初から好感を持ってはいなかった。楽観的な考えはしない人物だが、軍人故か大統領に対して忠実すぎる一面もある。
ウィリアム・シャープ大佐
機長。宇宙飛行のプロだが掘削には疎く、空軍が作成した「掘削予定カード」を鵜呑みにするような部分もある。また、アメリカ空軍所属であるからか少々ドライな一面もあり、それらのことから当初はハリーとしばしば対立していたが、徐々に彼を信頼し、協力するようになる。娘が2人いる。
ジェニファー・ワッツ
副操縦士。ロックハウンドやベアーの認める「いい女」だが、男勝りな性格。
グルーバー
乗組員。小惑星に埋め込んで遠隔操作により爆発させる核爆弾の担当要員。
レヴ・アンドロボフ大佐
ロシアの宇宙ステーション「ミール」に単独で18カ月滞在中のロシア人宇宙飛行士。爆発事故に際して「インディペンデンス」へ避難し、以後は他の乗組員たちと行動を共にする。
自分の一族きっての天才である叔父を尊敬しており、それ故彼の写真に他人が手を触れることすら嫌がる。ちなみに本人曰く、叔父の功績は「核ミサイルの弾頭にある、ニューヨークやワシントンを探知する装置を開発した」こと。
グラップ・スタンパー
ハリーの父親。ハリーの先代の社長だったが、現在は現役を退き療養生活を送っている。しかし、本人は自分はいつでも現場に戻れると語っている。
劇場公開の際には登場シーンがカットされたが、後に2002年6月15日フジテレビ系『ゴールデンシアター』にて未公開シーンとして放送された。小説版にも同様の形で登場している。
カール
地球に衝突する小惑星の第一発見者。元海軍という経歴の天体観測マニアで、妻ドティに対しては亭主関白気味。
NASAに小惑星について通報した折、小惑星の発見者権限で名前を妻と同じく「ドティ」と命名する。その理由として「最低のクソ女だ。誰も逃げられない」と続けて本人に呆れられたが、本当に採用された模様(小惑星のことは当初トップシークレットになっていたが、機密扱いが解かれ公表されたことを知らせるダン・トルーマン宛ての携帯メールに「ドティが公になった(Dottie has gone public)」と書かれていた)。しかし、最終的には小惑星は「グローバル・キラー(地球規模の殺人者)」と呼ばれるようになり、日本を含む各国の報道の中でもそう呼ばれていた。
映画「アルマゲドン(Armageddon)」のあらすじ・ネタバレ
宇宙空間を飛行中のスペースシャトルが、隕石の衝突により突然爆発。そして数時間後、NYに無数の隕石が降り注ぎ壊滅的な被害が発生する。前代未聞の異常事態を受け、NASAの総指揮官は総力を挙げて原因を分析。すると、信じがたい事実が明らかになる。小惑星が地球に向けて接近中で、このままでは衝突の衝撃で地球が滅亡してしまうというのだ。衝突までに残された時間は18日間。混乱を避けるため、事実は公表されないまま最悪の事態を避けるための手段を模索し始める。
一方その頃、石油採掘のスペシャリスト・ハリー(ブルース・ウィリス)が率いるチームは、南シナ海で石油を掘削中。愛娘のグレース(リヴ・タイラー)が、チーム最年少のはみ出し者A・J(ベン・アフレック)と恋仲にあることを知ったハリーは激怒し、ライフルでA・Jを追いまわす騒動に発展していた。そこに突然大統領の使者が現れ、ハリーとグレースはNASAへ向かうことに。そこでハリーは地球を滅亡させる小惑星が近付いていることを聞かされる。衝突を阻止するためには、惑星の地中深くで核爆弾を爆破させ、小惑星の軌道を変えるしかない。その核爆弾をセットする穴を掘削するリーダーとしてハリーが任命される。タイムリミットはあとわずか。ハリーは戸惑いながらも、任務を引き受けることになるが…。果たしてハリーたちは無事に小惑星を爆破し、地球を救うことができるのか?最も偉大で過酷な挑戦が、始まる!
出演者
<ハリー・スタンパー>ブルース・ウィリス(内田直哉)、<ダン・トルーマン>ビリー・ボブ・ソーントン(岩崎ひろし)、<グレース・スタンパー>リヴ・タイラー(小林沙苗)、<A・J・フロスト>ベン・アフレック(楠大典)、<チック・チャプル>ウィル・パットン(立木文彦)、<レヴ・アンドロポフ>ピーター・ストーメア(斎藤志郎)、<キムジー将軍>キース・デビッド(江原正士)
映画「アルマゲドン(Armageddon)」のネタバレ
20世紀末、地球軌道上の宇宙空間で人工衛星を修理中のスペースシャトル「アトランティス」との交信が、突然途絶えた。事故直前の映像を解析した結果、流星雨(Meteor shower)がシャトルを直撃し破壊したことが判明した。この流星雨は地球の大気圏を突破して、アメリカ東海岸からフィンランドに至る範囲に降り注ぎ、ニューヨークなどの都市に壊滅的打撃を与えた。さらなる観測と調査によって、これはテキサス州の大きさに匹敵する小惑星が、小惑星帯(Asteroid belt)へ衝突したことに伴う流星雨で、しかも問題の小惑星は地球に向かうコースをとっており、約18日後には地球を直撃し、地球環境に致命的打撃を与えバクテリアすら生き残らない死の惑星へ変えてしまうことも判明する。
NASA(アメリカ航空宇宙局)の科学者が言った。「爆竹を、広げた手のひらの上で爆発させてもやけどするだけだ。だが握った手の中で爆発したらどうなるか」。NASAが立案した衝突を回避する唯一の手段は、小惑星の深部まで穴を掘り、内部で核爆弾を炸裂させて真っ二つに割り、軌道を変えるというものだった。この作戦を遂行するために「穴掘りのプロ」――すなわち石油採掘のスペシャリスト達が召集される。それは、大男のベアー、ギャンブル狂のチック、女狂いの天才ロックハウンド、大食漢のマックス、カウボーイ風の地質学者オスカー、ガールフレンドが2人いるフレディ、腕は立つが命令無視が多いA.J.、そして、彼らをまとめるハリーら、石油会社「スタンパー・オイル」の8人の社員たちである。そこに、ウィリアム・シャープ、ジェニファー・ワッツを始めとするNASAのスペースシャトルクルー6人を加えた14人が計画に参加した。
NASAの計画は、チタン合金で装甲された新型スペースシャトル「フリーダム」および「インディペンデンス」の2機を打ち上げ、途中でロシア宇宙庁の宇宙ステーションミール(Mir)で燃料である液体酸素を補給、月の軌道で重力アシストを掛け、月の裏側を回ってから加速して、小惑星の後ろから接近するというものである。その計画のために掘削用車両「アルマジロ」を用意し、ハリーたちはそれらを扱うための辛い訓練を乗り越えた後、チームを半分に分けて新型スペースシャトル2機に分乗し、小惑星へと向かうために飛び立った。
地球からの発進こそ無事にできたものの、立ち寄った「ミール」の老朽化のせいで、燃料補給中にレバーが折れ、燃料漏れを起こして火災が発生、チームは危うく爆発に巻き込まれそうになりつつも、間一髪シャトルで脱出した。「ミール」で単独勤務していたロシア人宇宙飛行士のレヴも一行に加わり、手筈通りに月の軌道を通って小惑星の後ろ側へ回り込んで、着陸を試みる2機。ところが、小惑星から放出された大小の岩石が「インディペンデンス」を直撃して、同機は操縦不能に陥り、小惑星へ墜落した。乗っていたNASAのクルーや、フレディ、オスカーたちを失うも、A.J.とレヴ、ベアーの3人は生き残り、「アルマジロ」の機銃でシャトルの外壁を打ち破り、ハリーたちの元へと急いだ。途中に深いクレバスがあったが、「アルマジロ」の推進ジェットを使ってなんとか越えることができた。
一方、一応は着陸に成功した「フリーダム」だったが、そこは当初の予定とは異なる硬い酸化鉄の地盤の上であり、掘削作業は難航した。掘削ドリルも、硬い地盤によって次々に折れ、あと1本を残しすべて破損してしまう。作業の途中、業を煮やしたアメリカ大統領が、作戦に見切りをつけて核爆弾の時限起爆装置を起動させるも、地上にいた良心を持つNASAのスタッフやハリーたちの抵抗によって地表での爆発を阻止できた。
最後の1本のドリルを用いて掘削を進める「フリーダム」搭載の「アルマジロ」。しかし、小惑星の地殻変動によるガス噴出で吹き飛ばされ、引火したガスによって操縦席にいたマックス諸共爆発炎上してしまう。「アルマジロ」を失い万事休すと思われたその時、A.J.たちの乗った「インディペンデンス」搭載の「アルマジロ」が煌々とライトを灯して現われ、掘削作業を再開した。掘削した穴は、どうにか小惑星の計画された深さにまで達し、途中に引っ掛かりながらも核爆弾を押し込んで設置した。後はシャトルが離れてから遠隔操作で起爆させるだけという段階まで来たのだが、地殻変動によって岩石が降り注ぎ、爆破用リモコンが壊れてしまう。
遠隔操作ができなくなったからには、誰かが残って手動で核爆弾を起爆させなければならない。くじ引きの結果A.J.がその役を担うこととなるも、「フリーダム」のハッチから出る直前、見送りに来たハリーが、A.J.の宇宙服に傷をつけて無理矢理役目を代わり、彼を船内へ戻させた。起爆の準備を進めるハリーを尻目に、小惑星からの離陸を試みる「フリーダム」だが、硬着陸や地殻変動の影響によるものかエンジンが起動しなくなっていた。それでも、レヴが「ロシア式の修理」と称してコントロールパネルを叩くと故障が直り、「フリーダム」のエンジンが始動し辛くも離脱に成功。そして、「フリーダム」が小惑星から無事離れたことを確認したハリーは、愛娘グレースに思いを馳せながら起爆スイッチを押す。核爆弾はハリーを巻き込んで爆発した。斯くして、小惑星は大気圏突入前に2つに割れて軌道が変わり、地球滅亡の危機は寸前で回避されるのだった。
映画「アルマゲドン(Armageddon)」の登場する機体
インディペンデンス号 / フリーダム号
NASAと空軍が極秘に開発した機体。機体番号はX-71。チタン合金に覆われた頑丈なボディに最新のテクノロジーを駆使した新型スペースシャトルという設定。操縦には最低2名必要。ただし実際のスペースシャトルと異なる点が多い。
まず、機首側面に小さな先尾翼があり、垂直尾翼付け根の両端にもスタビライザーのような物がある。また、メインエンジンの上面にもロケットブースターを搭載できる。主翼はやや下反角が付いており、途中から上反角が付いている。降着装置も、小惑星着陸時はソリ式で、地球帰還時はタイヤ式であった。また、宇宙ステーションとのドッキングポートの場所が異なっていたり、底面には貨物区画からアルマジロを搬出するための扉や乗組員用のエレベーターが搭載されていたり、といったものである。
インディペンデンス号は小惑星着陸間際に、小惑星から放出された岩石の衝突を受けエンジンを損傷し墜落。
レヴによると、使われている部品は「ミール」のそれと同じく台湾製とのこと。そのため、レヴは「アメリカのシャトルも(ロシアの宇宙ステーションと)同じ方法で修理できる」と豪語しており、実際に直してみせた(故障箇所をスパナで殴っただけだったが)。
アトランティス号
序盤に登場するスペースシャトル。人工衛星の修理中に、流星雨の直撃で爆散した。
モンスター・アルマジロ
NASAが火星探査のために設計した、無重力空間でも800ターボ馬力を出せる掘削用キャリア。本項では基本的に、縮めて「アルマジロ」と呼称する。
2輪1組の車輪を左右に3つずつ備えた12輪車。エアロックを備えており、真空空間でも乗り降りが可能。劇中では少なくとも3人は搭乗することが出来た。無重力下でも問題なく動けるようスラスターを備えている他、なぜかガトリング砲も搭載されている。シートはレカロ社製のバケットシートを採用。ハリー達が初めて目の当たりにした際には無駄なものが多すぎたらしく、これでも装備を切り詰めた方である。ドリルの操作担当はマックスとA.J.。
装備されているドリルを設計したのはハリー本人だが、劇中の会話によると、ハリーの許可を得ずNASAが勝手に設計図やアイディアを盗んだ模様(それを指摘されたクインシーは「宇宙に特許は無い」と嘯いている)。しかし、ハリーが現物を見た時には正確に組み立てられていなかった。
今回の任務ではシャトル1機ごとに変速機2個とドリル5個が用意されていたが、掘った場所が鉄鉱脈だったため「フリーダム」に積まれていた物はほとんど壊れてしまい、「インディペンデンス」搭載の「アルマジロ」が持ってきた最後の1つでギリギリ目標深度まで掘りきれた。
ミール
ロシアの宇宙ステーション。シャトルの補給基地として登場。スラスターによりステーションを回転させて重力を発生させられる。11年前から軌道上にあり、トルーマン曰く「NASA職員の車より古い」とのこと。実際、内部の部品は錆びついている物が多く、燃料補給の緊急停止用レバーは簡単に折れてしまい液体酸素の漏出を止められず、火花で引火して火災発生に至った。
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