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アニメと実写で映画がある「君の膵臓をたべたい(キミスイ)」のオチをめぐり、色々な考察が行われ、「殺人犯は誰なのか?」と推測する人も多いです。
殺人犯は元カレなのではないか・・・と言われたり、色々と言われていますが、この通り魔の殺人犯を考えることは本当に重要なのでしょうか。
もちろん、気になる気持ちは解ります。
いったい山内桜良を殺した殺人犯は誰なのでしょうか。
この記事ではそこに着目して紹介していきたいと思います。
「君の膵臓をたべたい(キミスイ)」のネタバレ
ここから、記事を全て読んでいただくのも嬉しい限りですが、記事が何分長いので、気になるところにジャンプ出来るように、それぞれのネタバレを項目ごとに用意しました!
気になる箇所へ飛んでみてくださいませ!
「君の膵臓をたべたい(キミスイ)」の結末について
山内桜良を殺してしまう殺人犯を特定するのもそうですが、そもそもこの「君の膵臓をたべたい」のオチは映画を観た人にどのような印象を与えているのでしょうか。
先ずはそこから見てみましょう。
君の膵臓をたべたいを観ながらやってたんだけど最後のオチが意外すぎた。
— かねっこ (@AAA_nekobaka) May 2, 2020
君の膵臓をたべたいは
オチがくそすぎ— ぺっぺ (@anime0813) May 2, 2020
「君の膵臓をたべたい」のオチは其処なのかよ、と思って見直そうともったら NHK + にはないと分かったときの顔をしている。
原作も実写映画もオチはそこなんだろうか?あとで機会をみて原作を。
— 稀Jr. (@moonmile) May 2, 2020
君の膵臓をたべたいは小説読んだ時最後の最後のオチでビックリした(゚ω゚;)。o
— 那由太です (@nayuta010203) May 2, 2020
君の膵臓を食べたい、急に重たいオチでしんどい
— くろび (@staysea21) May 2, 2020
やはり「君の膵臓をたべたい」のオチについてはマイナスな意見が多いように感じます。
では、何故このようなオチになってしまったのでしょうか。
人はいつ死ぬかわからない
山内桜良は余命いくばくかの病を患っていました。
そのことを中心に物語が進みます。
つまり、前提に“病気”が与えられることによって、
「あぁ、この子最後は死んじゃうんだなぁ・・・」
という事を頭に置きながら見たと思います。
病死を意識しながら視聴者は見ている
もちろん、この物語の前提に“病気”があるので、病気で死ぬという頭が視聴者に刷り込まれます。
しかし、この物語「君の膵臓をたべたい」は余命いくばくかの残された人生を男女の甘酸っぱい関係をピックアップして描いた映画ではないんです。
「君の膵臓をたべたい」という作品を通して言いたいのは
「人はいつ死ぬかわからない」
という事です。
病気を患っている子だから、病死なら納得できる・・・というのは病死するのを待っているだけの視聴者のエゴなのです。
つまり、この物語で言いたいのは、例え余命いくばくかの人間であっても、どんな死にかたをするか解らない。
突然何が起こるか解らない・・・というようなことなのです。
「君の膵臓をたべたい(キミスイ)」の殺人犯(通り魔)は誰?
山内桜良を殺した殺人犯、通り魔はいったい誰なのか・・・。
この謎の答えは・・・正直、ありません。
何故なら・・・この物語自体、殺人犯である通り魔の正体について焦点を合わせていないため、
「ただ漠然と通り魔による殺人事件が起きている」
という事実だけしか示されていません。
そしてその事実が、この物語の重要人物である山内桜良にたまたま振りかかってしまった・・・。
ということです。
実際に通り魔が居たらどうなのか?
“通り魔”と言われるだけあって、その犯行動機や、被害者の選定などは、正直明確な理由もくそもないんです。
よくある
「何となくやった、むしゃくしゃしてた」
とかそんな理由のサイコパスなんだと思います。
映像化もされた作品「微笑む人」の主要人物であり犯人が言ったこの言葉
人を殺してしまった人物について発した発言ですが
「そういう事もあるんじゃないですか?人間ですし」
というものです。
明確な理由のない犯行は世の中に溢れている
近年のドラマで描かれがちなことですが
「警察や検察、人は明確な解りやすいストーリーを犯行動機に求める」
「自分が納得できない犯行動機は許せない」
という事です。
これは上記でも述べた「微笑む人」でも描かれていますし、日テレで放送されていたドラマ「知らなくていいコト」でも描かれていました。
これは視聴者も同じで、ついつい犯人捜しをしてしまいます。
もうこれはしょうがないですよね。
だって気になるなら・・・。
しかし、その
「気になる」
というのはイコール、「記憶に残る」というのにも近くて、ついつい調べたり、ふと思い出したりしてしまいます。
これは言うならば
「作者の思うつぼ」
でもあります。
作者がそれを狙っているのかどうかは定かではないですが、作者の手のひらで踊らされているような感じですね(笑)
明確な答えが用意されていない事柄について熱心に調べてしまう。
熱心に調べているうちに、記憶に残り、その作品のことが何となく気になって好きになってしまうような感じです。
このようなことも狙って、作品に“敢えて違和感を残す”というようなことをしている作者さんもいらっしゃると思います。
読者や視聴者に考える余地を与える行間がある作品とでも言うのでしょうか。
こういった行間のある作品は、視聴者に色々な想像をさせ、ある種心を豊かにしてくれます。
作品を通して語られる余命と死
序盤のフリが忘れた頃にやってくる衝撃。
「君だって明日死ぬかもしれないんだよ。」
というこの言葉すら伏線になっていて、余命1年=あと1年は命が保証されている、夏に2人で楽しい旅行へ行ける・・・と勝手に思い込んでいたら、突然の死が訪れる。
病気での余命宣告があって、その余命をまっとうできるかなんて誰も解らないんです。
今回の新型コロナウイルスだったそうです。
当たり前のように、修学旅行に行けると思っていた。
当たり前のように、最後の運動会が出来ると思っていた。
当たり前のように、夏の大会を迎えれると思っていた。
そんな“当たり前”が新型コロナウイルスというウイルスが奪っていったように、当たり前なんてことは本当は存在しないんです。
明日どうなるか解らない・・・そう思いながら生きていかなければいけないのかもしれませんね。
劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」のテレビ放送
劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」のテレビ放送は、2020年5月2日21時からEテレで放送されました!
EテレだとCMもないですし、何も気にせず観れるのが良いですよね!
また次テレビで放送されるのかは正直解りません。
この映画に限ったことではないですが、どんな作品にも「行間」があったりします。
その行間を楽しみつつ、作品の余韻に浸りましょう!
ちなみに、劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」の動画配信はアマゾンプライムビデオで行われていますので、そちらでも楽しめます!
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