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NHKEテレで放送されているドキュメンタリー番組「無敵のボイス」の見逃し配信を無料視聴する方法を紹介したいと思います。動画配信といえばTVer(ティーバー)やGYAO!(ギャオ)などが思い浮かびますが、無料動画配信はそれらのサービスが全てではありません。
今回ご紹介する「無敵のボイス」の動画は現在配信されていませんが、今後配信されるとすれば、それは動画配信サービス「U-NEXT」になるのではないかと思われます。
それでは「無敵のボイス」について紹介していきたいと思います。
「無敵のボイス」の詳細
ここから、記事を全て読んでいただくのも嬉しい限りですが、記事が何分長いので、気になるところにジャンプ出来るように、それぞれのネタバレを項目ごとに用意しました!
気になる箇所へ飛んでみてくださいませ!
「無敵のボイス」の概要
「無敵のボイス」は、「声」をテーマにしたバラエティー番組「無敵のボイス」。MCは声優の山寺宏一さんと音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」の詩羽さんが務めます。声で遊び声を知る。プロの知られざる声事情から、言われてみるとなぜそうなっているのかわからない声の不思議・秘密をお届けします。
今回は番組内で当社のAI音声「Yuina(ゆいな)」が採用されました。番組内で出演者が音声サンプルを聞いて、実際の人間の声かまたはAI音声なのかを当てるといったクイズに利用されました。そして、このクイズに使用されたAI音声が「Yuina(ゆいな)」です。「Yuina(ゆいな)」透き通った明るい声が特徴的な最新のAI音声です。非常に聞き取りやすく、オーディオブックやエンターテインメント向けコンテンツにも最適です。当社の「Yuina(ゆいな)」を採用いただいたことで、AI技術の進化と最先端のAI音声を実感できるような番組制作をサポートすることができました。
「無敵のボイス」の出演者
「山寺宏一」について
「山寺宏一」は、日本のタレント、声優、ナレーター、司会者、俳優、ものまねタレント、ラジオパーソナリティ。宮城県出身。アクロスエンタテインメント所属。愛称は「やまちゃん」、「バズーカ山寺」。
幼少期は引っ込み思案な性格だったが、小学校時代に「他の人よりも色んな声が出せる」と気づき、周囲に動物の鳴き声の再現やモノマネなどを披露するようになったという。
中学と高校時代はバスケットボール部でマネージャーを務め、東北学院大学経済学部商学科(現:経営学部経営学科)へ進学。大学時代は落語研究会に所属した。本人曰く、この落研所属がすべての原点であり「入っていなかったら、声優の仕事をしていないと思います」とのこと。
当初は就職活動に励み、縁のあった広告代理店から声がかかっていたものの、大学生協に偶然あった『声優になるためには』という書籍を読んだことで役者を目指そうと考える。同書籍に記載された劇団や事務所の中から、芝居も舞台も習うことができ「声優の仕事への道筋もある」と考えたことで、俳協養成所へ大学卒業後に上京し入所する。同養成所卒業後は、養成所の先輩が旗揚げした舞台と並行し東京俳優生活協同組合に所属。
1985年、OVA『メガゾーン23』の中川真二役で声優デビュー。1988年に映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のギュネイ・ガス役を担当し、テレビアニメでは『それいけ!アンパンマン』『超音戦士ボーグマン』『魔神英雄伝ワタル』にて主要な役柄を連続して担当。1989年には『らんま1/2』の響良牙 / Pちゃん役で人気を集めるようになる。
デビューからしばらくはアニメの仕事が専らだったが、とある先輩の結婚式で披露した余興の芸が関係者の目に留まったことで、吹き替えにも出演するようになる。なお、吹き替えデビュー作は一言二言の役だったため失念したとのこと。1988年には『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』で初めて主演の吹き替えを行った。
1993年5月23日、声優のかないみかと結婚。
1997年10月、テレビ東京系の子供向けバラエティー番組『おはスタ』のメイン司会者となる。2000年にはドラマ『合い言葉は勇気』で俳優としてデビュー。
2006年にかないとの離婚を表明。
2008年4月、デビュー当初から所属した東京俳優生活協同組合を離れ、同組合の元マネージャーである藤崎敦が立ち上げたアクロス エンタテインメントへ移籍。
2012年6月17日、Twitterにて声優の田中理恵との結婚を報告。
2013年5月12日、出演の映画『あさひるばん』の撮影のため、一部のレギュラー番組を4週間ほど欠席することを発表。また、映画の役作りで髪を角刈りにした。
2016年3月、本人の「これからは若い世代に任せたい」という意思から長年務めた『おはスタ』のメイン司会者を降板することが発表され、同年4月1日放送回をもって降板した。ただし、その後も派生番組『OHA OHA アニキ』のメイン司会担当や「レジェンドMC」としてゲスト出演するなど、『おはスタ』との関わりは続いている。
2017年1月9日、テレビ朝日にて放映された『人気声優200人が本気で選んだ!声優総選挙!3時間SP』では第1位にランクイン。
2018年8月3日、Twitterにて7月に田中と離婚をしたことを報告。
2019年7月19日、男性声優として初めて音楽番組『ミュージックステーション』(テレビ朝日)に出演した。
2021年6月14日、アイドルグループ「チャオ ベッラ チンクエッティ」の元メンバーでタレントの岡田ロビン翔子との結婚を発表した。
2022年に『マーダーズ・イン・ビルディング』で自身のキャリア初となる海外映画作品における日本語吹替版の制作を発案し、実現させた。また本作では吹替声優のキャスティングにも携わった。
人物
アニメでは『新世紀エヴァンゲリオン』の加持リョウジ役をはじめ、『ドラゴンボール超』のビルス役、『それいけ!アンパンマン』ではレギュラーのめいけんチーズ役をはじめとする複数の役で出演。また洋画の吹替に数多く携わっており、ウィル・スミスやエディ・マーフィといったハリウッド俳優の吹き替えを担当。ジャンルを問わず様々な作品に出演し、幅広い役をこなすことから「七色の声を持つ男」とも呼ばれる。演技力や巧みな話術も相まって、声優としての活動のみならずテレビ東京系の子供向けバラエティー番組『おはスタ』のMCを18年半に渡り担当したほか、ラジオパーソナリティーや俳優、タレントとしてもマルチに活動する。
宮城県が提唱する みやぎ夢大使に2002年から2012年まで就任、2013年からはみやぎ絆大使の1人である。2013年から宮城県塩竈市のしおがま文化大使に就任。
ラジオパーソナリティーとしては「バズーカ山寺」と名乗ることが多く、一気に畳み掛けるような大きく弾けたしゃべりを披露する。『フィフス・エレメント』のDVD版吹き替えでは、山寺宏一名義でゲイリー・オールドマン、バズーカ山寺名義でクリス・タッカーを担当した。
好きなアーティストは真心ブラザーズ、鈴木雅之。
東北楽天ゴールデンイーグルスの球団創設以来のファンであり、ファンクラブ名誉会員となっている。
評価
新人時代の山寺の演技を見た野沢雅子は、「この子は絶対伸びる」と評価していた。
押井守は「彼は8通りの声を出すし、20役を演じ分けて見せるんだよ。そのあまりの巧さが逆に彼の欠点となる。山寺自身の声が印象的ではないから、山寺の声を記憶できないんだよね」と評している。
2021年9月に行われ、300人が投票に参加した「好きな男性声優ランキング」では2位を獲得した。
受賞歴
2000年 - 第38回ギャラクシー賞奨励賞(『合い言葉は勇気』 毛野智光 役)
2009年 - 第3回声優アワード富山敬賞
2013年 - ファミ通アワード2013キャラクターボイス賞(『The Last of Us』 ジョエル 役)
2015年 - 第24回日本映画批評家大賞アニメーション声優賞
2020年 - 第14回声優アワード外国映画・ドラマ賞
エピソード
吹き替え
主な担当俳優に、エディ・マーフィやジム・キャリー、ウィル・スミス、チャウ・シンチー(周星馳)、クリス・タッカー、マイク・マイヤーズ、ジョン・ハム、クリス・プラット、ロビン・ウィリアムズ、マイケル・キートン、ウィル・フェレル、イドリス・エルバ、スティーヴ・ブシェミなどがある。この内、ウィル・スミスとは複数回の対面を果たしている。過去にはジャン=クロード・ヴァン・ダムやブラッド・ピット、トム・ハンクス、チャーリー・シーン、デンゼル・ワシントン、マイケル・J・フォックス、ウェズリー・スナイプス、トム・クルーズ、ゲイリー・オールドマン、メル・ギブソンなどの吹き替えも多く担当していた。
俳優について
ジム・キャリーの担当声優として知られている。1994年の『マスク』など、吹き替えでの代表作として度々上げられており高い評価を得ている。山寺は『マスク』のジムについて「色んな面白い芝居をしているから、テクニックもなにも、彼と同じような芝居を同じような声でやれればいいなと思った」と回想し、”Cuban Pete”を歌うシーンは吹き替えられなかったことが心残りだとしている。また「ジム・キャリーは同年代ということもあり、本当に好きな俳優なので、これからも演じていけたら嬉しい」と話しているほか「これだけは取られたくない」俳優として彼の名を上げている。『ソニック・ザ・ムービー』で久々の担当となった際には同作のアフレコイベントにおいて「彼(ジム)が居てくれたおかげで自分は吹替をする声優としてある程度認めていただいたのかなと思っているんです」とジムへの感謝の気持ちを述べており、特別な想いがあると同時に「彼が活躍してくれないと困る」と思っていたことを明かしている。また、山寺は一度のみジムと対面している。
エディ・マーフィについては『ハーレム・ナイト』のソフト版から数多くの作品で吹き替え、2010年以降は全ての出演作を担当し、ほぼ専属となっている。以前から特に「この人、絶対にやりたい」と思ってきた俳優だったものの、『48時間』では「もうどうしていいか分からない」と苦心したことを後に明かしている。また、エディ担当として山寺は比較的後発の存在であることから、自身に先駆け多く担当した下條アトムや富山敬を支持する声も根強いために、未だに自分がエディに合っているのか分からないと話したこともある。しかし彼に対する思い入れも強く、『シュレック』シリーズでは原語版でエディが演じたドンキーの吹き替えを全作で担当。「“エディ・マーフィが日本語を喋れたらこうなるよね”と思ってもらえること」が目標であるとし、特にこのドンキー役は「器用に吹き替えているだけではダメだ!」と心掛けていた。そして、製作会社ドリームワークスのCEOジェフリー・カッツェンバーグから「世界で最高のドンキー」とお墨付きをもらった際には「声優を始めた時、エディの作品をやるのが夢だったので、評価してもらえて嬉しいです」と喜びを語った。
ウィル・スミスは、『インデペンデンス・デイ』で初担当。山寺は役作りをする上で当初、顔写真を見た際には「身体がデカいしマッチョなのにかわいい顔をしているので、もう少し声は高めかな」と思いつつも、その太い地声を聞いてギャップに驚き、マッチョな雰囲気を出すことを心がけたといい、動きや口調からヒップホップやストリート系の「音楽畑の人」という印象を持ち、次世代の役者だと感じたという。また、過去に顔マネをしていたことから自分の中で勝手な親しみを覚えていたといい「吹き替えを複数回やると、練習の時点でものすごく作品を見てその人の芝居を研究するので他人とは思えなくなって親近感が勝手に湧く」と話した。元来よりウィルの吹き替え声優として名が通っていた山寺だが、2019年公開の『アラジン』でウィル演ずるジーニーを吹き替えた際には、原作のアニメ版のジーニーを山寺が演じていることで「完璧なキャスティング」「山寺しかいない」というファンの声が殺到するなど大きな反響を起こし、世間一般における「ウィル・スミスの吹き替えといえば山寺宏一」との認知がより一層高まったとされている。同作で吹き替えた際には、来日したウィルと初対面し感激したとのこと。対談を行う中、山寺は「自分が吹き替えをしていることをどう思うか?」と質問し、ウィルは「僕はあなたの吹き替えが聞きたいよ」と答え、ウィル本人の要望で生アテレコを披露。本人から「まず誰かが演じ作り上げたものをあなたは違う言語でやらなきゃいけないんだよね。それは本当に難しいことだよ、本当にすごい」と絶賛され、2人はハイタッチした。お墨付きを貰った山寺もまた、「今後も機会があればウィルと同じ作品に携わりたい」と話した。この様子はNTVの「news every.」、「Oha!4 NEWS LIVE」にてそれぞれ6月5日(水)、6月11日(火)に放映。後に「憧れのスーパースターの1人。お会いして、ますますファンになりました。演技もさることながら、その人柄の良さに凄く感動しました」と語った。一番好きなスミスの出演作には「僕が声を演じさせていただきましたし、ウィル自身もこれまでの集大成だと仰っていたので」と『アラジン』を挙げている。また、直接会ってからは次第にスミスを他人とは思えなくなっていたことを明かしている。スミスを吹き替える上で注意しているポイントについて問われた際には「スミス本人が何を演じたいのか、どう演じてるいるか」をしっかり汲み取るように注意しつつ、スミスの魅力の一つである太い地声を意識して、彼のイメージや体格に見合う様になるべく普段の自分の声より少し太めの響きのある声に仕立て上げ、あざとくない程度に演じることに気を付けていると話した。ただし、これはどの俳優を演じる時でも一緒で、スミスだからということで特別には考えているわけではないという。その後、『ジェミニマン』のジャパンプレミアカーペットイベントにおいてウィルと再び対面。両者は互いに親友であると認め合ったのち、ウィルは「僕も(山寺の吹き替えを観て)ああやって演技しておけばよかったと思うことがあるよ」と打ち明け、山寺を喜ばせる一幕もあった。
クリス・プラットとも、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』のカーペット・イベントで対面を果たしている。
自身が担当した中でも気に入っている俳優の一人に、かつて多く吹き替えたトム・ハンクスを挙げている。「話が来た時はものすごく嬉しかった」と語ると同時に、現在ハンクスの吹き替えをほぼ専属で担当している江原正士については「江原さんが吹き替えされている声を聞くとトム・ハンクスが喋っているようにしか聞こえません(中略)それだけハマっている証拠だと思います」と評し敬意を表している。また、ハンクスの代表作である『フォレスト・ガンプ/一期一会』を日本テレビの「金曜ロードショー」放映時に山寺が吹き替えた際にはその再現度の高さから「演技が真に迫りすぎている」としてテレビ局に苦情が寄せられることもあったという。
『バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ』のソフト版をはじめ、いくつかの作品でマイケル・J・フォックスの吹き替えを担当。2020年の本シリーズのテレビ放映時には「作品は最高なれど昔の自分の演技は恥ずかしい限りで『ヤバっ』と思う台詞もしばしば。でも当時にしか出来ない表現もあったろうから良しとしよう」と回想し、改めて傑作の吹き替えを任される責任を感じたという。また、ドク役の青野武をはじめ、富山敬や谷口節と共演出来たことは財産であったとしている。
江原正士とはトム・ハンクスやロビン・ウィリアムズ、エディ・マーフィ、ウィル・スミスなど共通の担当俳優が多く、テレビの洋画劇場で吹き替え新録がテレビ局ごとに頻繁に行われていたころ、同作品の別の吹き替え音源で同じ役を担当することも多かった。江原は山寺をライバル視しているかという質問に対して、「配役は上の人が決めるため、やりたいと思ったからやれるものじゃないので、当事者である役者同士は意識してないと思います」と答えており、山寺もまた「江原さんは大先輩。ライバルなんておこがましい」と答えている。これらのエピソードを踏まえて、『ジェミニマン』では”史上最強のスナイパー”と”23歳の若きクローン”の2つの世代を一人二役で演じ分けるウィル・スミスの日本語吹き替えに、江原と山寺が揃って登板した。
出演作に関して
ディズニー作品
ディズニー製作の作品では、ドナルドダックをはじめ『美女と野獣』の野獣や『アラジン』のジーニー、スティッチなど数多くの役を担当。「ディズニーの吹き替えといえば山寺宏一」といわれることもある。
ドナルドダックに関しては、その演技がウォルト・ディズニー・カンパニー本社に認められており、自身の名前が刻まれた特製の腕時計とそれに使用されたドナルドの原画(描きおろし)が贈られている。山寺はドナルドについて、声帯を使わず息を使って楽器のようなイメージで声を出しているといい、日本語では母音・子音などの関係から言いにくい言葉が多く苦労もあることから「何年やっていてもずっと難しいし、僕の強敵でもあります」と語っている。また、ドナルド役のオーディションは、最初は複数の声優がオーディションを受けていたものの、最終的には山寺1人が残り6回ほど受けたことから、今までに受けた中でも忘れられないオーディションだと語った。
スティッチに関しては、原語版でスティッチを演じているクリス・サンダースと同じ発声法で演じてほしいと注文されており、英語と日本語の違いもあることから未だに苦労している役だという。
ジーニーについては「人から褒められるキャラクターNo.1」であるといい、初担当から25年以上経った現在(2019年)でも「山ちゃん(山寺)の吹き替えしたなかで、ジーニーが一番好きです」と言われるため「ジーニーとは切っても切れない関係」だとしている。また「(原語版の)ロビン・ウィリアムズがやりたい放題演じたジーニーを吹き替えるのは本当に大変でした。だからこそ声優の難しさも楽しさも教えてくれたのがジーニーだったんです」と語り、ジーニーは山寺にとって特別なキャラクターであることも明かしている。その後、実写化が決定した際には「俺、(オファー)来なかったら声優やめるわ」などと冗談交じりにラジオで話していたものの、実写版でジーニー役を演じるのは、多くの出演作で山寺が吹き替えを担当するウィル・スミスであったと知り「(ウィル・スミスは)過去に吹き替えしたことあるぞ。自分にジーニーが回ってくる確率上がったかも!」 という気持ちが強まったという。実際にジーニー役に決まった時には「実は(オファーが)こなかったらどうしようという不安の方が、期待よりも大きかったんです。なのでオファーをいただいてよかったなとホッと胸をなでおろしました。そのくらい大切なキャラクターであり、作品なので」と当時の心境を告白している。
それいけ!アンパンマン
『それいけ!アンパンマン』では、めいけんチーズ役に抜擢されて以降、放送が増すにつれて複数のキャラクターを兼任するようになった。
山寺によると、放送開始にあたってのオーディションではばいきんまん役を受けたが、不合格となったことで最終的にチーズ役を担当することになったという。なお、ばいきんまん役となった中尾隆聖は後に「今オーディションをしたら山寺が受かっている」と語り、アンパンマン役の戸田恵子は「天下の山寺をイヌで使ってるのはうちの番組だけだよ」と話したという。
カバおくん役は放送初期から担当。当初はエキストラのような役だったが、山寺のアイデアから「おぼっちゃま風のしゃべり方」となり、ガヤでのアドリブなど山寺の印象的な演技によって存在感が増したことで、メインキャラクターに昇格したという。
ジャムおじさん役は、長年担当していた増岡弘が高齢のため降板したことに伴い、2019年8月16日放送分より既に担当している役と兼任する形で引き継ぐことになった。山寺は「増岡弘さんは演技だけでなく、そのお人柄も含めてジャムおじさんそのものです。代われる人などいません。でも30年以上、その優しさと温かさにふれてきた者の一人として、少しでも増岡さんのジャムおじさんに近づけるよう、精いっぱい務めさせて頂きます」とコメントし、戸田恵子は「山ちゃん以外の人は考えられない、増岡さんも安心されてました」とブログに綴っている。その後、増岡は戸田のラジオ番組にゲスト出演した際に「まだ一度も見てはいない」としつつも、山寺のこれまでの姿勢から信頼して任せていると語り、「子供たちにジャムおじさんが変わったということが分からないように、それ以上になるように工夫をして、さらに進化したジャムおじさんにしてくださっているんだと思っています。僕よりはるかにいいと思う。よかったなあ……」と高く評価している。
その他の作品
『シティーハンター』には、キャリア初期にテレビシリーズやスペシャルなど140話以上ある中で80話以上に出演し端役を経験。2019年にはフランス制作による実写映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』で主人公の冴羽獠にあたるニッキー・ラーソン(演 - フィリップ・ラショー)の吹き替えを担当。山寺は、最初オファーを受けた時「(アニメで獠の声を務めた)神谷さんが獠をやらないのは、絶対におかしい」という考えから辞退しようとしたが、神谷本人から直々の後押しを受け担当することとなった。
1999年に発売されたPSゲーム『宇宙戦艦ヤマト 遥かなる星イスカンダル』では原作者松本零士の推薦で1995年に死去した富山敬の後継として古代進役に抜擢され、以降は古代進役を多く担当。『特打ヒーローズ 宇宙戦艦ヤマト 〜タイピング拡散波動砲〜』では映像作品で富山が生前に声を演じたライブラリー音声に山寺の新録を繋ぎ合わせて作られている。その後、『宇宙戦艦ヤマト2199』では、古代進の仇敵、後に盟友となるデスラー総統に抜擢され「宇宙戦艦ヤマト2199でお話をいただいた時も、古代の役なのかなと思ったのですが、まさかの『デスラー』でした」と驚きのコメントを出している。また、本シリーズを皮切りに、富山の持ち役を数多く引き継ぐこととなった。
リメイク版『ヤッターマン』においては、ナレーション・おだてブタの2役(富山の持ち役だった)に加え、ヤッターワンをはじめとする全てのヤッターメカやゲストキャラクターの声を演じている。劇中でもキャラクターから「山ちゃん」と呼ばれ、時折「本人」が2頭身のキャラクターとして登場することもあった。実写映画版でもナレーター・ヤッターワン・ヤッターキングの声を演じるほか、顔出しでも出演。アニメ劇場版においては、ナレーション・ヤッターキングなど、16の役の声を演じている。
『劇場版ポケットモンスター』では、ゲスト声優として登場するのが恒例になっている。ただし、あくまで声優としてではなく、タレントおよび『おはスタ』司会者の山寺宏一としてのゲスト出演とされる。『おはスタ』の司会降板後もこの流れは続き、2020年現在は全作に出演している。
「七色の声を持つ男」といわれる山寺だが、実際には1作品で7役以上を務めたことが何度もあり、2017年の短編アニメ『彼岸島X』では、1人で50役(全登場キャラクターと一部効果音)を担当した。
タレント活動
タレントとして、『おはスタ』をはじめとしたバラエティ番組のMCも数多く担当したが、中でも2001年には大物タレントのビートたけしと所ジョージの冠番組である『たけし・所のWA風がきた!』のMCを務めたことがある。
その他
2000年には、声優ではなく”『おはスタ』のやまちゃん”として、共演の鴻口可南と共に映画『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』に出演を果たした。
2017年5月31日の『The BAY☆LINE』にて、岡田ロビン翔子のプロデュースにより撮影した写真を「彼氏とデートなう。に使っていいよ。」という文を添えてTwitterにてツイートした結果、話題となり約20万リツイートの反響を呼ぶ。以降、橋本環奈、城田優など、多くの著名人が同様の呟きをする端緒となった。
タレントの声優起用に関して、2007年に「普段お会いすることが難しい方と知り合いになれたり、凄く刺激になることもある」としつつも、話題性や集客を優先した安易なキャスティングに対しては苦言を呈し、特に「シリーズ作品が劇場版になった際、ネームバリューだけでそれまでの声優陣を変えてしまうようなことはあってはならない」と述べている。
田中理恵との結婚を報告したツイートは、2012年に日本で最も多くリツイートされた。
社会現象となったアニメ『鬼滅の刃』のファンである。TBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』でのゲスト出演時に太田光から同作について尋ねられると「チッ!と思いましたよね、可愛い後輩が主役ですから、素晴らしいと思って」と、主人公の竈門炭治郎を演じた花江夏樹に触れ、後輩思いな一面を見せつつ、自身も出演を熱望していたと告白。「いつか出られるんじゃないかと思って、全部見たんですけど。自分が出ていないものは滅多に見ないのに。『頼むから俺を出せと言ってくれ!花江』と後輩に言ったりしてね」と冗談を交えつつ「見たら面白いなと思って、凄いなと思いました」と作品を絶賛。関智一と対談した際には「鬼滅出られますかね?」と真剣な表情で不死川実弥役の関に訴えかけていた(また、この際には『アナと雪の女王』におけるピエール瀧降板後のオラフ役を狙っていたことも明かしている)。この他に、チーズ役でレギュラー出演している『それいけ!アンパンマン』の劇中においては『紅蓮華』のサビ部分と酷似した鼻歌を披露していた。
死去した木村幌や笹岡繁蔵、松尾銀三、宮村義人、北村弘一、黒沢良、納谷悟朗、永井一郎、藤城裕士、藤原啓治、上田敏也、井上倫宏から持ち役の一部を引き継いでいる。
「無敵のボイス」の放送内容
「無敵のボイス」第2夜
無敵のボイス 山寺宏一×詩羽「声で遊ぶ前代未聞のバラエティー」第2夜
新番組。「七色の声を持つ声優」山寺宏一と音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」2代目ボーカル詩羽(うたは)がお届けする世にも不思議な声の世界。2夜放送の第2回。
萌え声を学ぶサラリーマンたち。声でストーリーが変わる不思議なドラマ。ビストロで男性の声を楽しむマダムたちの夕べ。詩羽が挑戦する声クイズではデスボイスの使い手、落語家などクセ強めの出題者が次々登場。山寺が会いたい声のプロを招く声対談、ゲストは八代亜紀。「ハスキーボイスがコンプレックスだった」。人々を魅了する彼女の声の秘密に迫る。声で遊び声を知る。当たり前すぎて気づかなかった声の不思議・秘密をお届け!
「無敵のボイス」の出演者
【司会】山寺宏一,詩羽(水曜日のカンパネラ),【ゲスト】八代亜紀,【出演】井森美幸,吉川美代子,芹澤優,田中要次,【語り】窪田等,立木文彦,佐藤賢治
「無敵のボイス」第1夜
無敵のボイス 山寺宏一×詩羽「声で遊ぶ前代未聞のバラエティー」第1夜
新番組。「七色の声を持つ声優」山寺宏一と音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」2代目ボーカル詩羽(うたは)がお届けする世にも不思議な声の世界。2夜放送の第1回。
ビストロで男性の声を楽しむマダムたちの夕べ。街中に現れ勝手に声援を送る謎の応援団。詩羽が挑戦する奇妙な声クイズ。偉人のレア音声大公開も。山寺が会いたい声のプロを招く声対談では、歌手・モノマネアーティスト松浦航大が登場。「ものまね王座決定戦」「ものまねグランプリ」で優勝。米津玄師、平井堅などの歌を超繊細に似せる技術に山寺が迫る。声で遊び声を知る。当たり前すぎて気づかなかった声の不思議・秘密をお届け!
「無敵のボイス」の出演者
【司会】山寺宏一,詩羽(水曜日のカンパネラ),【出演】井森美幸,吉川美代子,芹澤優,【ゲスト】松浦航大
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