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【ネタバレ】死との約束のネタバレ!犯人と結末は原作と同じ?土曜プレミアムスペシャルドラマ!

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【ネタバレ】死との約束のネタバレ!犯人と結末は原作と同じ?土曜プレミアムスペシャルドラマ!

フジテレビの土曜プレミアム枠で放送されるスペシャルドラマ「死との約束」のあらすじやネタバレ、無料動画配信や見逃し配信の無料視聴方法、視聴率や感想、キャストや原作情報などを犯人から結末まで全てまとめて紹介していきたいと思います。

このドラマは野村萬斎さんが主演で、共演者には鈴木京香さんや松坂慶子さんが出演するスペシャルドラマです!

先ずこのドラマ「死との約束」はフジテレビで放送されているドラマなので、動画配信はもちろん「FODプレミアム」になります。

ドラマは一般的には見逃し配信の「TVer」で放送後一週間は視聴することが可能ですが、一週間経ってしまうと、過去の動画は見れなくなってしまいます。

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それではドラマ「死との約束」について紹介していきたいと思います。

ドラマ「死との約束」のネタバレ

ここから、記事を全て読んでいただくのも嬉しい限りですが、記事が何分長いので、気になるところにジャンプ出来るように、それぞれのネタバレを項目ごとに用意しました!

気になる箇所へ飛んでみてくださいませ!

・キャストについてはこちらから

・あらすじネタバレはこちらから

・犯人・原作のネタバレについてはこちらから

ドラマ「死との約束」の概要

三谷幸喜×アガサ・クリスティー×野村萬斎シリーズ第3弾!

事件の鍵を握る「本堂家の人々」の豪華キャストと放送日が決定!

フジテレビにてお届けしてきたSPドラマ『オリエント急行殺人事件』(2015年)、『黒井戸殺し』(2018年)に続く、「脚本・三谷幸喜×原作・アガサ・クリスティー×主演・野村萬斎」の夢のコラボレーション、待望のシリーズ第3弾『死との約束』の放送が、3月6日(土)土曜プレミアム21時~23時40分に決定した。

そしてこのたび、事件の根幹に関わる重要なキャスト、本堂家の一同も発表された。

『死との約束』は、ミステリー界の女王・アガサ・クリスティー(1890年~1976年)が1938年に発表した長編小説だ。

『死海殺人事件』のタイトルとして1988年に映画化もされているが、日本での映像化は初めてのこととなる。

さらに、今作も舞台・映画・テレビドラマと数々の名作を世に送り出し、その作品の持つ魅力で日本中をとりこにしている三谷幸喜が脚本を担当。

舞台を“巡礼の道”として世界遺産にも登録されている熊野古道に、そして時代設定を昭和30年に置き換えて執筆。三谷流の『死との約束』を作り上げた。

アガサ・クリスティー×三谷といえば、フジテレビ開局55周年特別企画として2夜連続で放送した『オリエント急行殺人事件』(2015年1月11日・12日)において初コラボレーションが実現。

第一夜・16.1%、第二夜15.9%と、記憶にも記録にも残る作品を世に送り出した。

そして視聴者からのラブコールを受け、2018年に第2弾として『黒井戸殺し』(2018年4月14日)が放送された。

『死との約束』の主人公は、『オリエント急行殺人事件』『黒井戸殺し』に続き、狂言の第一人者・野村萬斎演じる名探偵・勝呂武尊(すぐろ・たける)。

萬斎のドラマ出演は『黒井戸殺し』以来、約3年ぶりとなる。

「分からないのか、こうなったらもう殺すしかないんだっ」。

それは、休暇中にホテルのバルコニーでくつろいでいた勝呂が耳にした言葉だ。

三日後、本堂家を支配していた一家の母が死体で発見される。

病死か?殺人か?その家族には誰にも動機があり、そして全員に彼女を殺すチャンスがあった・・・。

名探偵・勝呂史上、最もややこしい事件の幕が、今、開く!

全員の何気ない一言、一挙手一投足に一瞬たりとも目が離せない極上の推理劇が繰り広げられる今作!

三谷作品ならではの豪華出演者の個性と演技がぶつかり合う。

勝呂は、この難事件をどのようにひもとくのか!?

世界最高のミステリー作家と日本屈指の脚本家による、夢のコラボシリーズ第3弾にご期待を!

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ドラマ「死との約束」のキャスト

野村萬斎 役:勝呂武尊(すぐろ・たける)

本作の主人公であり、名探偵。

野村萬斎のコメント

本作の話を聞いたときの感想
三谷さんは、すでに「黒井戸殺し」を撮影している頃から今作の構想がおありだったようで、“次回は勝呂が淡い恋をする…”とおっしゃっていたんです。

その通り、今回は女性に囲まれている!という、とても華やいだ心地でした(笑)。

今までの勝呂は“風変わりな小男”というイメージがありましたが、シリーズを追うごとに、人間味を増してきている気がしました。

三谷幸喜の脚本の魅力
“楽しく読み進める小説のような感覚が三谷さんのこのシリーズにはある”という感想をよくいただきます。

アガサ・クリスティの原作を好んでいる方からすると、ポワロってちょっと嫌なやつということも含めて、原作に忠実であってこそ面白い。

それをまさしく三谷マジックが日本人の感覚でも受け入れやすい作品に仕上げたと思っています。

今回もエルサレム、死海を熊野古道に置き換えるというところとか、他にも“ABC殺人事件”を“いろは殺人事件”に言い換えるとか、そういうウイットに富んだ変換術も非常に面白いですし、演じていてもとても楽しいんですよ。

勝呂のキャラクターがなじんできた実感はあるか?
3作目にしてある程度投球方法も定まってきたところはありますね。

豪華な役者さんたちとの演技やセリフのキャッチボールもどんどん楽しくなってきました。

ポワロ自身は少し憎たらしくて、露悪的なところがあったり、卑劣だったり。

勧善懲悪ではあるものの、格好いい系とはちょっとちがう探偵です。

でも、どこか正義感は持っているところがこのキャラクターの魅力だと、改めて今回演じながら思いました。

三谷さんの好きな探偵はくせ者が多いかもしれませんね(笑)。

前作から3年のインターバルを経て
さすがに3回目になりましたので、勝呂のスタイルもある意味確立されてきて、すっと入りやすくなりました。

ヒゲのように、象徴的なものを身につけると勝呂の話し方に自然と入りやすくなるので、ヒゲは演じる上での助けにもなっています。

“三谷節”をやっているとだんだん“ちょっと古畑任三郎ぽいかな?”って思うような間ができてくることがありますが(笑)、そこは勝呂なりの間に変えられるようになってきたような気がします。

どうしてもしゃべりが中心になってくるので、動きの部分ででもバリエーションをだしていきたいと、無声映画のチャップリンみたいな動きを初回からやっているのですが、意識して強調しているところもあるかもしれません。

今回は昭和30年という設定で、一種の時代劇だとも思うんです。

その様式美とかある種のパターン化された動きも許されると思うので、そういう楽しみ方もできると思います。

また、今回も衣装が素晴らしいですね。

大正モダニズムから戦後の洋服の流れも興味深いのではないでしょうか。

皆さん、本当に格好いいんです。

3作目にしてもっともややこしい事件という点について
ややこしくてねぇ、謎解きが大変でした(笑)。

自分でも何をしゃべっているのかわからないくらいややこしくて。

オセロゲームで角を置くと全部色が変わっていくような、すべてが裏返っていくどんでん返しとそのための伏線が本当によくできているなあと思います。

今回の脚本は、ご覧になっている皆さんが、“裏切られる展開”かもしれません。

トリックも、これまでとは全然違うんです。

「オリエント急行殺人事件」、「黒井戸殺し」そして今作と、勝呂は共通ですが、第3弾によって、それぞれ1本1本のアイデンティティーがはっきりとしてきたと思います。

そこが今回の魅力でもあると思います。

撮影現場の雰囲気は?
松坂慶子さんから原菜乃華さんまで幅広い世代の皆さんがご一緒でバラエティーに富んでいたのが面白かったですね。

松坂さんはあこがれの銀幕のスターの一人ですし、シルビア・グラブさんや山本耕史さんはこれまでご一緒したことがなかったので、今回スリリングな駆け引きができたのも楽しかったです。

勝呂は嫌なやつですから、わざと怒らせて言葉を引き出すような駆け引きをうまくするには、はめられる側のリアクションも重要です。

押して押していくんだけれどもそれが実は罠だったというような演技の掛け合いが楽しめました。

また、若い方々のナチュラルな演技も新鮮でしたね。

そして、鈴木京香さんはお美しい方ですが、実はとてもはつらつとした明るい方で、三谷さんがお好きな女優さんだということがよくわかりました。

僕もすっかり京香さんのファンになりました。

もし次回作があったら演じてみたい原作、トリックなど
イギリス映画でポアロを演じているケネス・ブラナーに対抗していきたいですね(笑)。

すでに三谷さんは次の作品を構想しているというのが、実は我々の耳には入ってきています。

でも毎回すごい量のセリフ劇なので、今から戦々恐々ですが。

「死との約束」の魅力
家族がテーマになっているということでしょうか。

それと“旅”というもののロマンであり不思議さというものが実は大きなテーマになっています。

人と人がその場所で出会う偶然性を含めた、旅の面白さというもの…家族と旅人と。

コロナ禍で、皆さん旅がなかなかできないと思いますが、この作品で旅行気分を味わっていただけたらと思います。

視聴者へのメッセージ
第3弾の今作は、過去の2作品とは全く異なる側面をもった、とても非常にスリリングな作品になっていると思います。

このトリックの面白さを手に汗握りながらご覧いただきたいですね。

場所も熊野古道という日本の神秘のパワースポットということもあって、絵としても非常に楽しんでいただけるのでないかと思います。

そして何より、三谷組のおなじみの役者さんをはじめ、素晴らしいキャスト陣がとても熱いお芝居を繰り広げています。

もちろん三谷さんならではの笑えるポイントも随所に盛り込まれていて、ぜいたくな作品に仕上がっていますので是非お楽しみください。

鈴木京香 役:上杉穂波(うえすぎ・ほなみ)

勝呂とは旧知の仲で、二人のラブロマンスの行方も気になる、勝呂にとっての“運命の女”、婦人代議士。

鈴木京香のコメント

台本を読んでの感想
映画『死海殺人事件』も見たのですが、エキゾチックな舞台を日本に置き換えても違和感なく、より一層面白い。

そこが三谷さんの脚本の素晴らしいところだなと思いました。

元々素晴らしい原作や映画もあって、ちょっとおじけづきそうなところもあったのですが、三谷さんの台本を読んだ時に、登場人物の関係性や、物語が動いていく時の面白さが見え、安心して穂波という役を演じることができると思いました。

今回の役を演じるにあたって
三谷さんの作品では、前に演じさせていただいた役と同じイメージにはしたくない、といつも頭においているので、しっかりと役を作って臨みたいと思いました。

加えて今回は、“勝呂との関係性をどう見せるか”というのが一番難しいところだと思いました。

見てくださった方がミステリー、サスペンスとしてきちんと引き込まれるように勝呂と向き合いたかったので、そこがやりがいのあるところでもあり、サスペンスの醍醐味(だいごみ)だと感じました。

実際に演じられての感想は?
難しかったです。

意味もなく笑顔で勝呂を突き飛ばしたりするシーンとか、どうやろうかなって思いましたし。

政治家は一度やってみたかった役です。

昭和30年代の女性政治家は、きっと当時では珍しく、目立つ存在だったと思うので、その役を演じられるのはとても光栄でした。

野村萬斎さんと共演されての感想は?
萬斎さんは、さすが動きがきれいで、セリフ回しにも品格がある、とてもチャーミングな方。

私が突き飛ばすシーンでも、面白い落ち方をしようと工夫してくださるんです。

三谷さんが、“ポワロに並ぶ日本の名探偵を作りたい”と、勝呂を萬斎さんに、とおっしゃるのがわかるような気がします。

ご一緒させていただいてとても楽しかったです。

視聴者にメッセージ
昭和30年に時代を置き、熊野古道に舞台を置き、それが本当にドラマに魅力を与えていて、ゴージャスなサスペンスにできあがっていると思います。

勝呂は西洋の文化と知性を取り入れた成熟した男性。

その魅力がミステリーに加わるとこんなにも面白くなるものなのかなと思いました。

ロケを行った熊野古道もとても神秘的な場所でしたし、いろいろな方に楽しんでいただけるスペシャルドラマになっていると思います。

比嘉愛未 役:沙羅絹子(さら・きぬこ)

本堂家の人々に対し人並み以上の関心を持ち、勝呂の事件捜査にも積極的に協力する医師。

坪倉由幸(我が家) 役:十文字幸太(じゅうもんじ・こうた)

本堂家と行動を共にするどこかうさんくさい税理士。

長野里美 役:飛鳥ハナ(あすか・はな)

穂波に随行する編集者。

阿南健治 役:川張大作(かわばり・たいさく)

勝呂に憧れて捜査を依頼する警察署長。

松坂慶子 役:本堂夫人

数年前に夫を亡くして以来、未亡人として一家を束ねる。

感情をむき出しにし、家族を思いのままに支配しようとする独裁者のような存在。

本堂家の一家は皆、彼女の存在を好ましく思っていなかった。

そんな中、家族旅行で訪れた熊野で、本堂夫人が遺体で発見される。

死因は心臓発作だったが、腕には注射の跡が残されていた。

松坂慶子のコメント

今回の出演のお話が来た時の感想は?
アガサ・クリスティーの作品は大好きで、本も読んでおりましたし、映像化された作品も楽しみに見ていたのでとてもうれしかったです。

そして三谷さんはあこがれの方でしたので、今回初めてご一緒できてとてもうれしいです。

“やったー!”という感じでした。

台本を読まれての感想は?
昭和30年という時代の中で繰り広げられるお話がとても面白かったですし、本堂夫人が、とてもマイペースで、みんなが“あーあの人がいなければ幸せなんだけれどな。

早く死んでくれないかなあ”ってそういう大変な母ではあるのですが、台本を読んでいるとなんだか、スカッとするんですよね。

こんな風に遠慮なく思っていることをずけずけと言ったらさぞ、気持ちがいいだろうなあと。

そして三谷さんの脚本では、“ひどい人なんだけれど笑っちゃう”そこがすてきで面白いですよね。

今回の役を実際に演じてみての感想は?
それが不思議なのですが、実際(セリフを)口に出して言ってみると、“あら、こんなこと今までに私言ったことあるわ!後で、しまった!と思うけれど、言ったことあるわ”と。

きっと普通の人は年に一度くらいしか言わないことなんでしょうけれども、それを本堂夫人は1日に何十回も言っている人で。

胸がすくような、それでいてクスッと笑ってしまうような面白さがあるんです。

でも普通の人は言ってしまったそばから“ああ、今のは取り消したい”って思うのでしょうが、夫人はそういうことはなくて。

でも、あくの強い人に見えますが、孤独だったり、寂しい気持ちがきっとそこにはあるんだと思います。

夫が生きているときはもっと夫がとりなしてくれて、子供たちとの仲もうまくいっていたんでしょうけれど、今は自分は、よかれと思って、子供たちを守りたいと思って言っているんでしょうが、そこがうまく伝わらなくて、空回りしている面も実はあるのではないでしょうか。

でも今回の本堂夫人の役は面白い役ですから、俳優として皆さん、一度は演じてみたい役だと思います。

山道のベンチで横たわっている(遺体の)シーンでは、3日間に渡って皆さんがそのシーンに携わるんですけれど、まるで順番待ちのアトラクションのようになっていて。

“はい、次の方”みたいな(笑)。

こういう撮影も初めての経験でした。

野村萬斎さんと共演されての感想は?
ジェントルマンな方ですね。

やはり狂言の世界の方なので、体幹がしっかりされていて、姿勢が頭の先からつま先まですっと真っすぐで、素晴らしいな思いました。

そして萬斎さんが現場にいらっしゃると(現場の)空気がしまりました。

今回ご一緒させていただいて本当に楽しかったです。

最後に視聴者へのメッセージをお願いします。
今コロナ禍でどこにも外出できない方が多いと思うので、ぜひこのドラマで熊野古道や豪華なクラシックホテルの中で繰り広げられるドラマをお楽しみいただければと思います。

そして素晴らしいキャストの方々が結集しているので、きっと見応えのある作品だと思いますので、大いにこの世界に入って楽しんでいただけたらと思います。

私も楽しみにしています。

山本耕史 役:本堂礼一郎(ほんどう・れいいちろう)

本堂家の長男。

世間に対してどこか冷めていて、後ろ向き。

シルビア・グラブ 役:本堂凪子(ほんどう・なぎこ)

礼一郎の妻。

夫の態度を好ましく思っていない。

本堂家に対しての距離の取り方も、相当な気をつかいながら微妙なバランスを保っている。

古い知人でもある本堂家の税理士・十文字に相談をもちかけているのだが・・・。

市原隼人 役:本堂主水(ほんどう・もんど)

本堂家の次男。

幼い頃から夫人に支配され、外の世界をまったく知らずに育ってきた。

そんな自分の葛藤を、旅先で声をかけられた沙羅に見透かされ、心を開き始める。

堀田真由 役:本堂鏡子(ほんどう・きょうこ)

本堂家の長女。

常に一家を気にかけ、家族円満を望んでいるように見える。

夫人の厳しい態度にも努めて笑顔で応えるのだが・・・。

原菜乃華 役:本堂絢奈(ほんどう・じゅんな)

本堂家の次女。

小さい頃から体が弱く神経質な性格だった上に、夫人の過度な支配のあまり、家族に対しても心を閉ざしてしまっている。

亡くなった父親は本堂夫人とは二度目の結婚であったため、夫人と血がつながっているのは次女の絢奈のみ。

それゆえに絢奈にしかわからない本堂夫人の一面もあるようだが・・・。

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ドラマ「死との約束」のあらすじ・ネタバレ

「分からないのか、こうなったらもう殺すしかないんだっ」。

名探偵・勝呂武尊(野村萬斎)は休暇で訪れていた熊野古道のホテルで、その場に似つかわしくない物騒な言葉を耳にする。

事件はこの時、すでに動き始めていた・・・。

翌日、朝食をとるためにホテルのラウンジに向かうと、そこで医学書を読んでいた医師の沙羅絹子(比嘉愛未)の姿を目にし、声をかける。

沙羅は勝呂のことを新聞で見て知っていたため、二人はすぐに打ち解ける。

そこに、本堂家の夫人(松坂慶子)、次男の主水(市原隼人)、長女の鏡子(堀田真由)、次女の絢奈(原菜乃華)がやってくる。

どこか異様な雰囲気をかもしだす夫人は、やってくるなりホテルのスタッフをどなりつけ、子どもたちにはあれこれと命令し始める。

さらに遅れて、長男の礼一郎(山本耕史)と妻の凪子(シルビア・グラブ)もやってくる。

夫人の言動は、まるで一家の独裁者のようで、子供たちはみな完全に彼女の支配下に置かれていた。

その風変りな家族の様子に、勝呂はあっけにとられてしまう。

一家と古くからのつきあいがあるという男・十文字幸太(坪倉由幸)によると、主である本堂氏が、家族が一生遊んで暮らしていけるほどの十分なお金を残して死んだため、本堂家は家族全員で日本中を旅しているのだという。

沙羅から誘われて本宮大社を訪れ、散策をしていた勝呂は背後から声をかけられる。

振り返ると、婦人代議士・上杉穂波(鈴木京香)と編集者の飛鳥ハナ(長野里美)だった。

穂波は、自伝の執筆のために熊野を訪れたというが、どうやら勝呂とは旧知の仲らしい。

穂波の前では今まで見せたこともないような顔を見せる勝呂。

その二日後、貸し切りバスで古道散策ツアーに向かった本堂一家と勝呂、沙羅、穂波、飛鳥。霊峰と言われる熊野には神秘的な山道が多く、景色もどこかミステリアスだ。

そして、昔から天狗(てんぐ)の目撃談も後を絶たない。

各人が、思い思いの場所に分かれて時を過ごす一行。

そんな中、参道沿いのベンチで休んでいたはずの本堂夫人が、遺体となって発見される。

地元の警察署長・川張大作(阿南健治)に事件解決を要請された勝呂は、早速捜査をはじめる。

夫人は普段から心臓が弱かったというのだが、勝呂は、その右腕に注射針の痕を発見する。

病死なのか?誰かに殺されたのか?

勝呂は、ホテルに到着した晩に、偶然耳にした言葉をふと、思い出す。

「分からないのか、こうなったらもう殺すしかないんだっ」。

あの声は一体誰だったのか?夫人の死と関係があるのだろうか?

ぎくしゃくしていた家族の誰にも動機があり、全員に殺害するチャンスがあった。

名探偵・勝呂史上、最もややこしい事件の推理が、今、始まろうとしていた。

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原作小説「死との約束」のネタバレ・感想

原作の犯人と照らし合わせると、今回の犯人は婦人代議士・上杉穂波(鈴木京香)ですが、いったいドラマ版はどのような結末を迎えるのか・・・楽しみですね!

男性Aさんの口コミ・感想
ドラマ化の前にと。残された人たちにとって喜ばしいポワロの解決。ちょっとアンフェアかなとは思うものの読後感はいいんじゃないでしょうか。クリスティがよく素材にした支配欲のある人物、骨抜きにされる人物。当時の精神分析学や共産党への見方。ただどうしても安易にロマンスになっちゃうのがなー。たぶん訳の問題だろうけどどうしても一人の人物の書き方とか気になってしまう。
この作品は読み始めるのに腰が重かった。ドラマの陰鬱さと凄惨さを思い出してしまって。。犯罪そのものよりも人間心理が怖い。所有欲、権力欲、そしてそれが満たされなかった時の残忍さ。同じ素質でも発露の方法が変われば生き方も変わるということ。そしてポアロの無言の選択示唆は厳しさなのか優しさだったのか。ドラマも映画も見たけどこれは原作が1番好き。原作のこのラストシーンがあるとないのでだいぶ印象が違う。そして話は重いですが、中東での情景描写はエキゾチックで臨場感たっぷり。あの辺りを旅行していたクリスティならではです。
女性Aさんの口コミ・感想
男性Bさんの口コミ・感想
ポワロシリーズ16作目。前半ポワロはあまり出てこず。今回も全く違う人が犯人だと思っており、伏線も?と思いながらもスルーしてしまっていたが、最後、こういう事だったのか!と。珍しくエピローグがあり、カップル率が高く虐げられていた家族のハッピーエンドを読む事が出来て良かった。背景描写が割と多く、素晴らしい景色なのだろうなと思いながら読んでいたので、映像作品はまだ観た事が無いから是非観てみたい。
抑圧が生む悲劇といいますか。そんなテーマの一冊。ボイントン家の子どもたちが母親から自由になれない心理状況というのはリアルだなあと思いました。傍から見れば、あんな親は放っておいて自由にならばいいと思うかもしれないが、当事者となればそうもいかない。その結果、冒頭の兄妹のような会話もうまれてくる。関係者から話を聞いてその情報だけで推理してしまうのは、あいからずさすがのポアロ。
女性Bさんの口コミ・感想
男性Cさんの口コミ・感想
そうくるかぁー。入れ替わり立ち代わり雑談を交えながら関係者に尋問して真相を暴いていくタイプで、一行が家族って設定だったから、オリエント急行を連想してしまった。けど今回は真逆で、家族は誰も犯人じゃないのかぁ、と。いや確かにプロットはすごいけど、ちょっと最後無理矢理過ぎない?と真っ先に思ったが、犯人のチョイスやエピローグを見て、ミステリーのプロット以外にもクリスティーなりのテーマが今回もあるんだなと思い、好きな作品の一つになった。
 持って生まれた欲求や性質があるなら、それを持て余して堕落するのではなく、良い方向に昇華させることもできるはず。ボイントン夫人の卑しい人生と、事件後のジネウラの幸せと成功な姿があまりにも対極的で印象に残った。

 前半の登場人物の描写が鮮明で、相変わらず人間の洞察力に長けた作家だなと思う。冒頭の鮮烈な一文に反してしばらく事件は進展しないが、登場人物が関わり合っていく様子や人物描写に引き込まれて一気読みしてしまった。

 犠牲は時には必要なんじゃないかというサラに向かってジェラールが言った台詞が心に刺さった。「あなたがそう考えているなら医者を選ぶべきではない、医者は常に死と戦うべきなのだから。」

 創作機能の負担を減らしたいから、人間はだいたい真実を語るものだ、しょっちゅう嘘ばかりついていられない。というポアロの発言に非常に納得した。そう言いきって、実際に自分のやり方で真相を暴いちゃうポアロの魅力にどうしても釣られて、ポアロものを読んじゃうんだよな…。

久しぶりのアガサクリスティー。
でも流石に安定感のある面白さ!
観察眼、洞察力があって、人の心理の奥底にも入り込んでて感嘆する。

小説の中でアガサ女史が登場人物に語らせてるセリフにはっとさせられる。

p55(ジェファーソン・コープ)
わたしにいわせれば、人間は自分の運命を自分の手で左右する力をもっているのです。自分を信じる人間は、自分で自分を作り、自分の生涯に価値を作り出すものです。決して腕をこまねいてぼんやり座っていません。そんな男には、女は誰も見向きもしないでしょう。

P286(ジェファーソン・コープについて語るジェラール博士)
彼は理想を持っているわけですが、それは実際は怠惰の根強い本能が土台になっているのです。人間性を美化し、世の中を楽しい場所と考えるのは、もっとも安易な人生航路しか見ていない証拠です。したがって彼は、人間とはどういうものかを、ぜんぜんわかっていないのです。

対にして読むと、良いこと言うけど単純で思考が浅いように思えたジェファーソンだが、読後に振り返ると純粋で真っ直ぐな人間だった。この辺り、人間性を重層的に描くアガサ女史が面白い。立ち位置を変えて人を視る人だったんじゃないかな。

あと、推理の材料とする為人から話を聴き出すのが上手で要点を聞き逃さないポアロ。相手の話に合わせて相槌打つけど「そうすると彼はセンチメンタリスト、ということですな!」など、相手の話を是とした前提の感想を伝えてるだけなので、本質的に肯定してなくても使える手。コーチングのテクニック!?笑

犯人が隣で聞いてるのをわかって謎解きをしていくあたり、残酷なのか?自死の機会を与える優しさ?アクロイド殺しの時もそうだったけど、そこは謎です。

しかし、これだけの作品数を面白さの水準を保ちつつ生み出せたアガサ女史は素晴らしい。サラ・キングとネイディーンのキャラが少しかぶり気味で少々混乱したのが残念。

犯人わかった上で再読しても良い作品だった。

女性Cさんの口コミ・感想

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ドラマ「死との約束」の動画配信は?

【ネタバレ】死との約束のネタバレ!犯人と結末は原作と同じ?土曜プレミアムスペシャルドラマ!

ドラマ「死との約束」の見逃し配信は、いつも通りTVerで最新話のみ放送から一週間限定で見る事が可能です。

一週間限定でしか観れないので、ちょっと物足りないかもしれないですね。

そういう場合は、「死との約束」はフジテレビの公式であるFODで配信されます。

【ネタバレ】死との約束のネタバレ!犯人と結末は原作と同じ?土曜プレミアムスペシャルドラマ!

FODプレミアムは月9ドラマなども多く揃えられているので、楽しめると思います!

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希空

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