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今回はドラマ放送で話題になっている「テセウスの船」の漫画原作の最終巻である10巻のネタバレを紹介していきたいと思います。
過去へ戻った田村心は、歴史的な殺人犯となってしまった父、文吾の真実を探りに行きます。
本当に殺人を犯そうとするなら止めなくてはいけない・・・しかし、仮に冤罪だとしたら、真犯人を突き止めないといけない・・・。
そう奮闘する田村心は、最終巻ではどうなってしまうのか・・・。
ここに余すことなく記していきたいと思います!
漫画「テセウスの船」最終巻10巻のあらすじやネタバレ、そして感想を紹介します!
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漫画「テセウスの船」10巻最終巻のあらすじ
1989年6月24日、北海道・音臼村の小学校で、児童含む21人が毒殺された。
逮捕されたのは、村の警察官だった佐野文吾。
28年後、佐野の息子・田村心は、死刑判決を受けてなお一貫して無罪を主張する父親に冤罪の可能性を感じ、独自に調査を始める。
事件現場を訪れた心は、突如発生した濃霧に包まれ、気付くと1989年にタイムスリップしていた。
時空を超えて「真実」と対峙する、本格クライムサスペンス、開幕。
漫画「テセウスの船」10巻最終巻のネタバレ
教室で狐のお面を見つけた心は、それを眺めていた。
するとそこに、校長先生が入ってくる。
「興味ありますか?」
それは村のお祭りで使うものだと校長は説明する。
村では1月7日に狐のお面を被ってお供え物を捧げるのだそうです。
その話を聞き、心は以前タイムスリップしたのも1月7日だったことを思い出す。
その時校長にさつきの行方を聞かれ、職員室にいるはずの心が姿を消したことに驚く。
すぐに文吾に連絡すると、文吾は
「心さんは学校で待機してて!」
と言う。
さつきの家を回ってみるという文吾にざわつきながらも心は学校に留まる。
そんな時、心は加藤の絵画を見つける。
気になった心は加藤の絵画を書き留めていたが生徒たちの声に気づき、お泊り会の持ち物検査をするために移動する。
さつきの行方は相変わらずわからずに文吾がパトカーで合流する。
「加藤は来るの?」
何も知らない生徒が聞いてくるが、加藤は心たちの動向に感づいており、別の方法で犯罪を仕掛けてくるはず・・・。
そんな時、校内放送が流れてくる
「あっ、加藤くんの声だ」
放送室に加藤がいると確信した文吾と心は向かい、少年加藤を見つける。
さつきの居場所を少年加藤に尋ねるが、知らないとかわされてしまう。
さらに心たちは少年加藤の荷物検査を要求するが
「プライバシーの侵害だ!」
と少年とは思えぬ事を言う加藤少年。
無理矢理荷物検査をしようとするものの、大声を出されてしまい心たちは他の教員によって引き離されてしまう。
「荷物検査に対するクレームがきてる」
文吾の異常な警戒心に不信感を表す他の教員たち。
しかし、大量殺人を起こさないために警戒する心たちは、なんとか少年加藤の荷物検査を行うことに成功!
そして水筒の中身を捨てるのだった。
毒物の混入を恐れた2人は時間まで
「水道水以外は口にしないでくれ!」
と他の人に念を押します。
しかし、そんな心たちをあざ笑うように少年加藤は子供たちにお土産だと
「溶かすとジュースになるよ」
と粉を渡すのでした。
一方、鈴の行方が音臼岳の小屋にいると確信した心は文吾と別れて山を登ります。
小屋に着くと中からは加藤が事件を告白するカセットテープの音が漏れ聞こえてきていた。
その次の瞬間、心は何者かに石で殴られ気絶してしまう・・・。
心が目を覚ますと、廃棄されたテープのそばで倒れているさつきを発見する。
心自身も頭部からの出血が酷く、意識が朦朧としている・・・。
するとそこに1人の男が現れる。
男の正体はなんと、加藤みきお本人であった・・・。
和子と鈴の居場所を問い詰める心。
そして加藤は自分も心同様、2017年からタイムスリップしてきたと語る。
(ドラマでは2020年ですね)
鈴たちはここにはいないと加藤は答え、さらにはお泊り会での大量殺人も飽きたからおらないと明言する・・・。
「僕は鈴が欲しかった・・・最初の鈴が・・・。」
加藤は小学校の時に転校してきて知り合った鈴に惹かれた。
そしてこの世界が自分と鈴だけのものになれば良いと願っていた・・・。
さらに加藤は鈴に結婚するならどんな人が良いかを尋ねる。
鈴がお父さんみたいな人がいいと答えた事に怒りを感じる加藤は、
「正義感を振りかざすだけの警察」
と強い口調で鈴を否定する。
そしてすぐに謝罪するも、この時から加藤は鈴に執着するようになった。
事件後のことを語る加藤。
行方をくらませた鈴を粘着して追いかけていたためにどこの児童養護施設にいるのかなど、顔を整形した事実まで全て知っていたのだった。
「お前の狙いは鈴だったのか!?」
加藤は愛する鈴と再会を果たすが、もうあのころの純粋な鈴はどこにもいない・・・。
と加藤は絶望する。
いやいや、お前のせいやがな・・・。
そして絶望した加藤は慰霊祭にて全員を巻き添えに自殺をしようとするけど、そこに現れた心と一緒にタイムスリップしたのだと語る。
タイムスリップした加藤はまず、幼少期の自分に会いに行く。
そしてこのままでは愛する鈴が変わってしまうことを告げる。
すると少年加藤は
「おじさんの言う通りにするよ」
と言う。
少年加藤、物分かりが良い(笑)
そして火事が起きた日、加藤は心を消すために家を訪れ、心を妊娠中の和子を襲おうとするが、鈴が文吾からの伝言を伝えに来たため中断する。
「なんで消さなかったの?」
少年加藤に問われた加藤は鈴が変わってしまったのは幼少期の辛い体験が原因かもしれない・・・と考え
「このまま何もしない方が良いのかもしれない」
と話す。
そして加藤信也として全ての罪を被り、自殺すると言い、心もろとも焼身自殺を図ろうと小屋に火をつける。
一方、別の場所に囚われていた文乃と鈴の元に、ある人物が助けに来る。
「大丈夫?助けてあげる!」
そしてそれから時間が経過し、小屋に火をつけた加藤は心を捜しに来た文吾を殺すために襲い掛かる!
すると、その間に焼き殺したはずの心が割込み、心が刺されてしまう・・・。
「しっ、心さん!!」
拳銃で加藤を撃退した文吾は、心に駆け寄る!
息も絶え絶えの心に、文吾は話を聞いてくれと語りかける。
「心!死ぬな!お前は俺の息子なんだ!!」
その言葉を聞いた心は、満足そうに微笑み、息を引き取る・・・。
そして心の死後から数十年が経過し、文吾は心の墓を訪れていた。
村が閉村になるということで、タイムカプセルを掘りに来たのだった。
「見て!心さんだよ!」
鈴はタイムカプセルから出てきた写真を見て、自分の弟と心がそっくりなことを指摘する。
「本当は正義って名前にしようとしたんだけど、お父さんが命の恩人だからって心に変えたんだよね!」
その弟こそ、死んでしまった心と同一人物であり、文吾は息子である心に
「今を生きろ」
とメールを送るのだった。
当然心にはその意味がわからないが、タイムスリップした心がタイムカプセルに残しいていた名前の女性を婚約者として、現代の心が連れてきたり、未来は繋がっていくのだった・・・。
と、ここで物語は終わります。
漫画「テセウスの船」10巻最終巻の感想
ある意味完璧なハッピーエンドなのだがあまりスッキリしない。
スッキリしない理由は本作品の並行世界・時間旅行ものとしての完成度にある。
主人公は最初の時間旅行で元々居た並行世界Aの時間軸を遡りその世界の過去に行く。
そこで主人公がいろいろ行動したために元々の世界とは異なる時間軸に並行世界Bが分岐する。
二度目の時間旅行では並行世界Bの時間軸を行き、その世界の現在に戻る。
並行世界Bの現在でも色々あった主人公は今度はその時間軸を遡り並行世界Bの過去に行く。
そこで主人公が色々介入した末に並行世界Cが新たな時間軸に分岐する。
いずれの並行世界の過去においても、成人した主人公と胎児であった主人公が並存している。
物語のラストは並行世界Cの現在であり、当初の主人公の願いはほとんど叶えられ完全に近いハーッピーエンドの体裁を整えてはいるが、そこに存在しているのは分岐時点では胎児であった主人公である。
この胎児主人公と時間軸を渡り歩き作品世界を通じての主役であった成人主人公が別人格と感じられるためにハッピーエンドがスッキリしないことになる。
しかしこのスッキリしなさこそが本格的タイムパラドックス物としての本作品の妙味であるかもしれない。
改めて1巻から読み返してみた。
世界Bの現在から時間を遡る前の主人公の諦めと覚悟、そこに至るまでの物語の流れがはっきりと分かって結末の情緒が一層際立った。
加えて年齢や境遇による人間の風貌の変化が自然に描き分けられていることに感心した。
そして奇怪な絵に導かれ山小屋へ向かった心を待ち受けていたのは・・・。
大量殺人の起こる過去を変えるタイムスリップサスペンス、ここに完結。
「加藤」が事件を起こした真の理由、その歪んだ欲望に同情の余地はなく、最後の最後で詰めが甘かったのが心には幸いしましたが。
それなりに面白かったけど、やっぱりこうなったかという結末。
これはまさにテセウスの船。
「最初の部品」をほとんど失って終わったこの物語をどうとらえればよいのか、何とも空疎なハッピーエンドに見えます。
厳密に言えばわずかに残った物はあるのですが、それを知る者は少なく、ラストがちょっと不穏なのも気味の悪い。
「古い部品」を知る彼は何を思うのか・・・。
しかしこの「後味の悪さ(切なさ)」は狙い通りだったのでしょう。お疲れ様でした。
主人公がタイムスリップしている時点で何でもありと言えばありなんだろうが…。
個人的に「ドラマの最終回で黒幕が初登場」が大嫌いでそのレベルでガッカリ。
年始に売ろう。
盛り上がりが足りなかったように感じます。
最後の方で父から息子への言葉を見開きで見せていたところが1番印象的でした。
1巻からずっと絆を深めてきたんですよね。
最初は犯人探しのミステリーと思ってましたが、読み終えた今は、きっと家族の絆を取り戻す物語なんだと思えます。
B 母親と長男が一家心中した世界線
C 最終的な世界線
とすると、B世界で主人公宅に青酸カリを置いた人は結局誰だったんだろう。
担任教師が置いた説が主人公姉から提示されていたが、実際に息子か犯人と確認したのはかなり未来であると描写されていた。
つまり犯行前後には教師は関与しておらず、結局主人公宅に青酸カリを置いた人間は不明なままである。
またC世界における犯人(成人)と犯人(未成年)だが、二人とも指紋やDNAの照合はされなかったのだろうか?
事件があった年代にDNA鑑定はすでに行われていたはずだが・・・。
C世界において、犯人(成人)が焼死したとかならともかく、射殺された以上遺体からDNA、指紋の聴取はしているはず。
かつ、犯人(成人)は犯人(未成年)と親戚関係であると施設職員などには言っていたことからDNAによる血縁関係は調べられるはず。
そこで指紋の完全一致、DNAの完全一致などが認められた場合、正直未成年の殺人事件よりも前代未聞の大騒ぎになるとおもわれるが・・・。
そこらへんの詰めの甘さが少し残念。
でもサスペンスとしては面白かったですよ
正直最初にお父さんが刑務所にいたときに、現代でのどんでん返しあるかなー?と期待していたんですが、まさかの過去で決着(';ω;`)
未来を一人置いてきてしまって良かったのか。
いくら妻が死んでしまっても残った子供は妻の形見でもあるのに。
ラストのテセウスの船の説明の下りで納得はしたけど、心が可哀想すぎませんか?(涙)
あと犯人が結構最初の方に呆気なく分かるのも読者としてワクワクかんがなかったかな。
犯人の動機もいまいちスッと入ってこなかった。
僕だけがいない町みたいに犯人をギリギリまで引っ張ってほしかったなぁ。
それでもテセウスの船は最初から最後まで楽しませていただきました。
何より絵がすごく上手い!
今度ドラマもあるので楽しみにしています。
ドラマ「テセウスの船」の動画配信や電子書籍は!?
2020年1月ドラマの日曜劇場「テセウスの船」の動画配信は、TBSですしParaviで独占配信されています。
また、見逃し配信はいつものTVerですね。
2019年秋ドラマの同枠のグランメゾン東京はグラグラメゾン東京として、パラビのみでチェインストーリーを独自配信しています。
テセウスの船でもそういったチェインストーリーが配信されるのか・・・。
それとも、下町ロケットなどのように、ディレクターズカット版だったり、完全版が配信されるかもしれませんね。
何にしても、テレビやTVerで観るだけでも満足は出来ると思いますが、更に作品を深く楽しむにはParaviを観るしかありません。
そして電子書籍は、U-NEXTにあります!
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それではこれからストーリーが展開されていくドラマ「テセウスの船」を楽しみにしていましょう!
原作と結末は異なるのかどうなるのか!
楽しみにしていましょう!
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