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ドラマ「テセウスの船」は最終回の放送を終えても、黒幕であり真犯人であった田中正志を演じたせいやさんの話題や、未来パートの田村心(竹内涼真)さんの姉である村田藍(佐野鈴)を演じた貫地谷しほりの話題などが報じられています。
また、最終話の放送後にパラビで限定配信されている「テセウスの船 完全ネタバレ!犯人の日記大公開」の前編と後編の配信、そして2020年4月6日にはディレクターズカット版として、完全版のドラマ「テセウスの船」がパラビで配信されます。
テセウスの船の最終回となる10話では、差し込み稿が入り、台本が二冊になったのは有名な話です。
#テセウスの船 最終話まであと4日‼️
現場はまだまだ絶賛撮影中🎥
今日はそんな最終話の台本をご紹介…裏と表でタイトルになるのですが…🤔⁉️実は、最終話の台本だけ2冊あります😳‼️
差し込み稿が追加に📖これは一体どういうこと…⁉️
もしかして、結末が変わっ…た…🤯🤯⁉️⁉️#竹内涼真 #鈴木亮平 pic.twitter.com/04TK76W5ik— 日曜よる9時『テセウスの船』【公式】 (@theseus_tbs) March 18, 2020
それでは今回のこの記事では、ドラマと原作漫画のテセウスの船の結末を共に紹介しながら、物語の一番のキーパーソンとなる“加藤みきお”の本当の犯行動機などを含めて解説していきたいと思います。
ドラマ「テセウスの船」の犯人・動機
先ず、この記事の冒頭でもお伝えしましたが、ドラマ版のテセウスの船の黒幕であり真犯人は田中正志(せいや)でした。
しかし、田中正志が全ての犯人なのか・・・と言えばそういうわけではありません。
根本的な事を考えれば犯人は加藤みきお(柴崎楓雅)です。
加藤みきおと田中正志の関係
ドラマ版で、何故田中正志が関わってきたのかと言えば、それは加藤みきおが田中義男の家に行っていた事が切っ掛けでした。
田中義男の家に行き、眼が悪い田中義男の代わりに、田中義男の詩をノートに書く・・・という事をやっていた加藤みきおが、詩を書かずに落書きしているのを田中義男の息子である田中正志が見ていた・・・というのが出会いでした。
「田中のおじいちゃんの詩は相変わらずつまらない。」
「書くふりをして落書きをしてたら、正志とかいう息子がおかしそうに笑ってた。」
「変わったやつだ。」
そして、何故加藤みきおが音臼小の事件を起こそうとしたのか・・・その切っ掛け、それを発案したのは田中正志でした。
「またいじめられておじいちゃんの家に行ったら正志がいた。」
「正志も正志の妹も昔、いじめられていたという。」
「正志がおもしろい話を聞かせてくれた。」
「小学校のお楽しみ会でオレンジジュースに毒を入れるという計画だ。」
「正志は昔考えた妄想だけど・・・と笑った。」
「だったら、僕がやるよ。」
「お楽しみかいのことを考えているだけでワクワクする。」
「父親は捕まって、僕だけが鈴ちゃんの正義の味方になれる。」
「最高。」
田中正志の犯行動機
田中正志が何故、黒幕である真犯人になったのか、何故佐野文吾を陥れようとしたのか・・・それは12年前の音臼村祭に全ての原因がありました。
この祭りで、きのこ汁に毒きのこが入っていて、徳本卓也(今野浩喜)の母親が亡くなりました。
この毒きのこを入れてしまったのが、田中正志の母親なんです。
田中正志の口ぶりからするに、恐らく故意的に入れたのではなく、たまたま・・・事故的に入ってしまったのかもしれません。
そして佐野文吾は、田中正志の母親を逮捕した。
それにより、田中正志は“犯罪者の子供”というレッテルを貼られてしまいました。
犯罪者の子供として、田中正志、そして正志の妹もイジメられていました。
そのイジメを苦に、妹は自殺してしまいました・・・。
田中正志はそれが本当にショックだったんです・・・。
「母さんはただきのこを入れただけなのに・・・それなのに佐野文吾は点数稼ぎで母さんを逮捕した!!」
「そして、妹もイジメられて自殺した!!」
この事があり、田中正志は音臼村から離れていたのですが、田中義男の具合が悪くなってきたので、音臼村に戻ってきました。
そんな田中正志を見かけて、佐野文吾は
「お父さんの事があって帰ってきたのか?やっぱり、家族は大切にしないとな!」
と笑顔で言ったんです。
しかし田中正志は
「お前のせいでうちの家族がぐちゃぐちゃになったんだ!!」
と恨みが爆発し、加藤みきおと出会った事から、今回の犯行に及んだわけです。
加藤みきおと田中正志の出会いや、未来での田中正志の死の真相などは、下記の犯人の日記の後編のからご確認くださいませ。
加藤みきおの犯行動機
本当は加藤みきおの犯行動機は、漫画原作の犯人も伝えたうえで紹介したかったのですが、敢えて先に紹介したいと思います。
加藤みきおが佐野文吾を邪魔だと思ったのは、
「佐野鈴を守れるのは僕だけだ。僕だけが佐野鈴にとっての正義の味方なんだ。」
という事ものです。
これは、佐野文吾が警官をやっている・・・というのも大きい理由ですし、佐野鈴が父親である佐野文吾の事が大好きだったからですね。
しかし、何故加藤みきおはこれ程までに佐野鈴に執着するようになったのでしょうか。
その秘密が、これです。
加藤みきおは転校してきた時からクラスメイトにいじめられていたんです。
「今日もあいつらは汚い手で僕を叩いてきた。」
「低脳な奴らの相手をするのは疲れる。」
「みんないなくなればいいのに。」
そんな、いじめられている加藤みきおを助けてくれたのが佐野鈴なんです。
加藤みきおは佐野鈴に好意を抱き、佐野鈴のことは自分が守るという感情を抱くようになった。
「正義の味方が現れた。」
「これからは僕が鈴ちゃんを守ってあげる。」
「僕が鈴ちゃんの正義の味方になりたい。」
加藤みきおは、佐野鈴に助けてもらったのですが、それでもまだいじめられていたんだと思います。
そこで憎しみが積もり積もっていきました。
そんな時に、加藤みきおが薬物を使った殺人を起こす切っ掛けとなる出来事が起こるんです。
「田中のおじいちゃんの家で正志がアリの巣に農薬をかけた。」
「いっぱいのアリがのたうち回って動かなくなった。」
「気持ちがすーっとした。」
「人間だったらどなるのかな。」
そして、上で紹介した通り、田中正志が過去に企てた計画である、集団毒殺のアイデアを加藤みきおが行う・・・というようになります。
これらの事が時系列で説明されているのが、パラビ限定で配信されている「テセウスの船 完全ネタバレ!犯人の日記大公開」の前編です。
ここからどのようにして加藤みきおがパラコートなどの毒物を入手したのかなどが、紹介されています。
そちらのネタバレは下記記事からご確認ください。
原作漫画「テセウスの船」の犯人・動機
原作漫画での犯人は加藤みきおです。
単独犯と言えば単独犯なのですが、田村心が未来に行った時に、成長した加藤みきおに会い、最後に刺されてしまいましたよね?
原作漫画だとあそこで加藤みきお、未来で言う木村みきおもタイムスリップして過去の世界に行きます。
そして、木村みきおは過去の自分である加藤みきおと会い、音臼小の事件のせいで鈴が変わってしまった事を伝えます。
加藤みきおの一番の目的は“鈴にとっての正義の味方”なので、鈴には今のまま、よく笑う、笑顔が魅力の鈴であって欲しい。
木村みきおが加藤みきおに鈴の事を伝えると、加藤みきおは
「おじさんの言う通りにするよ」
と音臼小の事件の起こす事をやめます。
しかし、これまでのパラコートなどの事件もあるし、ある程度の決着をつけないといけない。
だからこそ、木村みきおは、
「自分が加藤信也として全ての罪を被り、田村心と心中する」
と伝えます。
そして傷をおっていたいた心を小屋に閉じ込め、火を放つ・・・という展開になります。
原作漫画の加藤みきおも、バックボーンにいじめに遭い、そこから歪んでいってしまって、事件を起こしていった・・・と考えると、本当に加藤みきおという存在が可愛そうに思えてきてしまいます。
まだ小さい小学生ながら、そこまで陥ってしまう程だった・・・。
もちろん、元々の加藤みきおの性格もあると思います。
このドラマ「テセウスの船」のドラマ、とくにパラビで公開された「テセウスの船 完全ネタバレ!犯人の日記大公開」を見ると、本当に納得できます。
ドラマ・原作漫画の「テセウスの船」の結末
ドラマと、原作漫画の結末の共通点としては、田村心が死んで、未来では佐野心が居る・・・という事です。
これがこのドラマのタイトルにもなっている「テセウスの船」の意味を物語っています。
「テセウスの船」とは、ある物体(オブジェクト)の全ての構成要素(部品)が置き換えられたとき、その物体はそのままそこにあったとしても、それが本当に同じ物であると言えるのか・・・という事です。
原作漫画では、木村みきおに襲われる佐野文吾を助けるために、田村心は飛び出し、殺されてしまいました。
そして、ドラマ版では田中正志が佐野文吾に
「俺を殺せ!俺を殺して殺人犯になれ!お前の家族にも俺と同じ思いをさせてやる!!」
と言って、ナイフで自分を刺させようと佐野文吾ともみ合っている時に、田村心が割って入り、刺されて死んでしまいました。
黒幕となる真犯人に刺されてこの世から居なくなる・・・という結末は同じですね。
そして最後の未来パートで、婚約者として由紀を連れてくる事など、原作もドラマも同じです。
ただ、原作である漫画では、佐野文吾は最後に心にメッセージを残します。
「今を生きろ」
と・・・。
田村心は、佐野文吾の冤罪を晴らすために過去に行き、今回の物語が生まれ、そして結果的に死んでしまいました。
佐野文吾は、佐野心に同じような事をして欲しくない・・・と思い、このメッセージを贈ったんだと思います。
もちろん、このメッセージを受け取った佐野心は、
「何のこと?」
という感じで何も解っていません。
そして、原作では佐野心が田村心と顔がそっくりな事を言及する場面もあります。
ちなみに、原作漫画ではタイムカプセルを掘り返す場面でそういった事が繰り広げられます。
ドラマ版では、佐野文吾が捕まってしまった時にタイムカプセルを掘り返して、佐野文吾の気持ちなどが語られていましたね。
ドラマと原作漫画、両方合わせて「テセウスの船」は楽しめる
テセウスの船のドラマ版は、パラビ限定で配信されている「テセウスの船 完全ネタバレ!犯人の日記大公開」を見ると本当に納得できます。
そしてドラマで描かれていた事を踏まえると、原作漫画も余計に楽しめてしまいます。
なのでドラマ「テセウスの船」は原作の漫画ファンにも好意的に受け入れられているんじゃないかな?と思います。
原作漫画とドラマ、両方合わせて更に面白く感じるような物語って・・・これまでになかったような気がします。
ドラマでは、すぐに単独行動をしたり、証拠品のようなモノなどにすぐに素手で触ってしまう田村心に突っ込みの嵐でしたが、そんな心を演じたのが竹内涼真さんで本当に良かったんじゃないかな・・・と思います。
竹内涼真さんだったから、そんな突っ込みどころ満載な田村心も受け入れられたのではないかと思います。
テレビドラマとしての放送はもう終わってしまいましたが、まだパラビでは限定配信の物語がありますし、ディレクターズカット版もあります。
ディレクターズカット版にはどのようなシーンがプラスされているのか・・・「テセウスの船 完全ネタバレ!犯人の日記大公開」にある日記も盛り込まれた内容になるのか・・・ここまで「テセウスの船」にハマってしまうと気になって仕方ないです(笑)
もしかしたら「テセウスの船」のディレクターズカット版を見たら、また新しい発見があるかもしれません。
そうしたら、また紹介したいと思います(笑)
ちなみに、原作の「テセウスの船」はU-NEXTで配信されていますので、原作版を電子書籍で読みたい場合はU-NEXTをご利用くださいませ。
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それではまた「テセウスの船」をこれからも楽しんでいきましょう!
【余談】ドラマの真犯人を演じたのが“せいや”だった理由
ドラマ版で、真犯人が田中正志(せいや)という事が明らかになった時に
「真犯人芸人かよ!」
「あな番での失敗を学んでない!」
「黒幕はしっかりと演技ができる俳優さんが良かった」
などという意見も多くありましたが、恐らくですが、犯人と悟られないために、敢えて芸人さんである“せいや”さんが選ばれたんだと思います。
黒幕候補として、
「芸人が黒幕を演じるってのはないな」
と言って、はなから田中正志を除外している人も多かったはず。
そのように、視聴者に悟られないための配役だったんじゃないかな?と思います!
黒幕の出現と、佐野文吾との対峙で、一番重要なシーンという事もあり、最終回のセリフの練習を自宅で行っていたというせいやさんは、あまりの熱の入りぶりに隣人に通報されてしまったそうです。
「お前を許さない!」
「人生踏みにじられた!」
とやっていたら通報され、警察が15人くらい来たとの事でした。
そこで警察の方に台本を見せて、納得してもらったと・・・。
ネタかもしれませんけどね(笑)
【余談2】佐々木紀子の行方
佐々木紀子は、未来パートで真犯人を目撃した・・・と言っていました。
そして未来では殺されてしまいますが、田村心が再び過去に戻った時、一度も出てきませんでした。
結果的に佐々木紀子が目撃した真犯人というのは、加藤みきおの事なので、それを敢えてドラマの中で語る必要はない・・・という事で出てこなかったと思うのですが・・・それにしても佐々木紀子が一度も出て来ない、何処かに行ってしまったのか・・・その全てが謎ですね。
佐々木紀子何処行った?
余談でした!
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